海外リモートワーク:チェンマイ編
- On 2019年5月15日
- ソーシャルグッド, タイ王国, ハーチ株式会社, リモートワーク, 働き方改革
こんにちは!現在、東南アジアでリモートワークをしている水野です。前回のバンコク編に続き、チェンマイの様子についてブログを書きたいと思います。
チェンマイってどんなところ?
タイ北部に位置し、第2の都市であるチェンマイは、風情のある寺院が多く“タイの京都”と呼ばれる古都です。
また、ノマドワーカーの聖地としても人気です。物価が安いこと、気候が良いこと、街を歩いていると安くておいしい食事が簡単に見つかること、Wi-Fi環境が整ったカフェやコワーキングスペースが充実していること、少し車を走らせれば山や川でリラックスできる環境であることなどが理由でしょう。
美しい自然が身近にある都市チェンマイですが、私が滞在した3月は焼畑の季節でした。焼畑とは、熱帯や温帯地域で伝統的に行われている農業手法で、山林や原野を伐採してから火をつけて焼き、その灰を肥料として作物を栽培する農法です。
この焼畑のせいで、タイ北部は2月から4月頃にかけて、大気汚染がひどくなります。2019年3月は世界で最も大気が汚染されている都市としてチェンマイがランクインしました。
3週間滞在していた実感としても、大気の汚れを強く感じました。ひどい日は、大気汚染物質で外気がどんよりと曇り、山に登っても景色が何も見えないほどです。現地の人によると、木以外にもいろいろなものを混ぜて焼いているとのこと。真相はわかりませんが、古都チェンマイが大気汚染の悪名で有名になることは残念で仕方ありません。
チェンマイでの取材先
そんなチェンマイでの取材先は、竹や象、マッサージなどとてもタイらしい特徴をもつ4か所です。1つ目は、世界最大の竹でできた体育館をはじめ、竹を使った建築デザインをしている建築デザイン会社「Chiangmai Life Architects and Construction」(CLA&CLC)です。オーストリア出身の創業者が考える建築哲学について話を聞いてきました。
記事:【タイ特集#3】世界最大の竹でできた学校。竹の可能性を現代デザインで開花させる、建築家の哲学とは?
2つ目は、元受刑者の女性たちによる大人気マッサージ店「Lila Thai Massage」です。元受刑者に対するネガティブなイメージや偏見という「弱み」を、店のユニークな特徴として「強み」に変えたユニークなお店です。
記事:【タイ特集#4】「弱み」を「強み」にしトップ店へ。元受刑者の女性たちによる大人気マッサージ店「Lila Thai Massage」
3つ目は、象と泊まれる世界に一つだけのAirbnb施設「Chai Lai Orchid」です。ゲストはこの施設に泊まることで、象と触れあえるだけではなく、少数民族の女性たちや象の保護を支援することができます。
記事:【タイ特集#5】象と泊まれる世界に一つだけのAirbnb。NY出身の女性起業家が解決したい社会問題とは?
そして最後は、象のフンを原料とした紙作りを体験できる施設「Elephant Poopoopaper Park」です。エコなだけではなく、クリエイティブになるヒントがたくさん詰まった場所です。
記事:【タイ特集#6】木を使用しないオーガニックでエコな紙。驚きの原料に隠された3つのメッセージとは?
タイのまとめ
あらためてタイの取材先をみると、「セックス」、「汚職」、「元受刑者」、「人身売買」、「象のフン」など“タブー”または“過激”な問題に対して、まっすぐに取り組んでいる企業や団体が多いことに気づきます。
汚職や都市と地方との格差など、まだまだ改善すべき点はありますが、「古さ」と「新しさ」が混じり合い、ごちゃごちゃしているけれど、それでいてなんだかんだでバランスよくうまくやっている、とても興味深い国だと感じました。
一度訪れてみると、その魅力にとりつかれるかもしれません!