
【IDEAS FOR GOOD】8/26イベント「その卵、どう選ぶ?“正解のない問い”と向き合う、大人の社会科見学〜アニマルウェルフェアと食の生産〜」を開催します
- On 2025年8月18日
- アニマルウェルフェア, イベント, ソーシャルグッド, ディスカッション, 体験, 動物, 動物福祉, 大学, 東京, 東京農工大学, 欧州, 畜産, 研究, 食, 鶏舎
当社が運営する、社会を「もっと」よくするためのアイデアを集めたウェブメディア「IDEAS FOR GOOD」は、8月26日にイベント「その卵、どう選ぶ?“正解のない問い”と向き合う、大人の社会科見学〜アニマルウェルフェアと食の生産〜」をLively合同会社とともに開催します。
スーパーに行けば手頃な値段で手に入る、卵。日々の食卓に欠かせないという人も多いでしょう。
しかし、その安さや便利さの裏側で、動物たちがどんな一生を過ごしているのか考えたことはありますか?
現在の卵の生産システムは、社会の需要に応えるために効率や経済性を重視して作られています。そのあり方は、動物が健やかに生きる権利を保障する「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の観点をはじめ、私たち人間の健康や公衆衛生、環境への影響など、さまざまな観点から課題を抱えています。
一方で、現代社会では生産と消費の現場が遠く離れており、そもそも畜産業がどのように行われているのかを具体的に知る機会は限られているのが実情です。倫理や環境に配慮したい気持ちと、日々の経済性のバランスをどう両立するのか──そんな、「正解のない問い」にモヤモヤを感じている方もいるかもしれません。
そんな「正解のない問い」に対するヒントを探しに、「大人の社会科見学」へ出かけてみませんか?
舞台は、2025年1月に東京農工大学にオープンしたばかりの動物福祉モデル鶏舎「Unshelled(アンシェルド)」。現在世界で主流とされる4種類の飼育方法を見ることができ、リアルな生産現場を五感で体感できる場所です。飼育方法の比較研究を行いながら、多様なステークホルダー同士の建設的な議論を促していくことを目的に作られました。
参考記事:アニマルウェルフェアへの対話を始める場に。飼育現場を見せる“開かれた”鶏舎「Unshelled」
イベントの案内人は、アニマルウェルフェア研究の第一人者である新村毅教授と、Unshelledでの教育コンテンツを手がけるLively合同会社の三浦友見氏。当日はUnshelledを見学し、“かわいそう”や“べき論”だけでは語れない、生産現場のリアルや経済合理性との両立、動物・人・地球の健康が繋がる「ワンウェルフェア」という新しい視点も踏まえて、共により良い食の未来を考えます。
「食の生産背景について身体知を得ながら学びたい」「倫理や環境の観点だけではなく、経済合理性も踏まえたうえでより良い選択肢を探りたい」「動物や動物由来の食との付き合い方について、自分の言葉で語れるようになりたい」そんな方々は、ぜひご参加ください。最先端の知見に触れ、多様な参加者と対話することで、あなたの中に新しい「食を選ぶ軸」が生まれるはずです。
イベントの概要
- 日時:2025年8月26日(火)16:00〜18:00
- 場所:Unshelled(東京農工大学 府中キャンパス内)
- 参加費:5,500円(税込)
- 定員:12名
- お申し込み:peatixよりお申し込みください。
- 主催:IDEAS FOR GOOD・Lively合同会社
※ IDEAS FOR GOODニュースレターのイベント情報欄で、割引クーポンコードを配信予定です。(ご登録はこちらから)
※ 本プログラムの参加費は、日本におけるアニマルウェルフェアの社会的認知の促進および、継続的な教育活動やUnshelledの運営維持に役立てさせていただきます。
当日の流れ
- 16:00~16:15:アイスブレイク・インプットトーク「世界と日本のアニマルウェルフェアの現状」(IDEAS FOR GOOD編集部)
- 16:15~16:30:鶏舎見学
- 16:30~17:00:レクチャー「4つの飼育方法から見えてくる、アニマルウェルフェアの現在地と未来の選択肢」(新村毅氏)
- 17:05~17:30:ディスカッション「動物と人間の幸せを両立する、卵の食べ方・選び方とは?」
- 17:30~18:00:クロージング・ネットワーキング
※ 当日の流れは変更となる場合がございます。
※ 当日は、ケージフリーとケージの卵の食べ比べ体験(ゆで卵)の提供がございます。ご試食は任意となりますので、アレルギーや体調などにご留意のうえ、ご自身のご判断でご参加いただけますと幸いです。
スピーカーのご紹介
新村毅 氏(東京農工大学大学院 農学研究院 生物生産科学部門 教授)
動物に返っていくような何かをしたいという想いとビジョンを共有し、共創できるLivelyに参加。学生時代より、一貫してアニマルウェルフェア、動物行動学の研究を推進。博士号を取得し、現在は研究グループを主宰。世界は1つであり、動物と人と環境のウェルフェアも一体的なものであるという「One Welfare」の実現に向けて邁進中。動物と対話するかのように、それを実現できたらと妄想中。Livelyでは、科学者の立場から、動物に関するプロジェクトに関与する。
三浦友見 氏(Lively合同会社 Co-Founder & Co-CEO)
幼少期から多様な生物の世界に関心があり、動物たちに優しさあふれる風景を創るためにLivelyを共同創業。大学卒業後、多種多様な価値観を尊重するグローバルな環境を求め、欧米・シンガポール系の国際物流・IT企業の日本支社にて、国際輸送のサービス開発・ネットワーク構築・運用に従事。MBA、地球環境学修士(在学中)。Livelyでは、環境・生物多様性領域のコンサルティングとJoint Research、ソーシャルエンゲージメントを担う。
相馬素美(IDEAS FOR GOOD編集部)
相馬素美(そうま・もとみ)1996年横浜出身。東京音楽大学器楽専攻鍵盤楽器(ピアノ科)、同大学院伴奏研究領域にて研鑽を積む。2020年に当社に入社、IDEAS FOR GOOD、Circular Yokohama等にてサステナビリティに関する幅広いトピックの取材・執筆のほか、企業向けのサステナビリティ研修、展示、地域イベント、ワークショップ等の企画運営を担当。2023年、半年間アイルランドに滞在し、語学研鑽や取材活動を行う。2025年5月にUnshelledを取材し、記事を執筆。
こんな方におすすめ
- 食の生産背景やフードシステム全体に関心がある方
- アニマルウェルフェアについて、感情論ではなく構造的に理解を深めたい方
- 企業のサステナビリティ担当者、食品関連事業の商品開発・マーケティング等に従事されている方
- 日々の「食」の選択を通じて、より良い社会づくりに貢献したいと考えている方
- 研究者や多様な参加者との対話を通じて、新しい視点やアクションのヒントを得たい方
- 「Unshelled」の取り組みに興味がある方
当日のトピック・キーワード
- アニマルウェルフェアはなぜ必要?
- 欧州におけるアニマルウェルフェアへの意識と企業の対応
- 日本におけるアニマルウェルフェアの現在地
- 動物工学の知見を活用した、アニマルウェルフェアの最先端
- 価格とのバランスを保ちながら、より良い生産のあり方を広げていくためには?
- そのために、生活者、企業、生産者ができることとは?
Unshelledについて
Unshelledは、東京農工大学の府中キャンパスにある次世代の動物福祉モデル鶏舎です。世界で主流とされる多様な飼育方法を再現し、AI等の先端技術を用いて鶏の行動を科学的に分析。研究を通じてアニマルウェルフェアの評価手法を開発するとともに、企業や市民が共に学ぶ対話の場となることを目指しています。
Lively合同会社について
Livelyは、「豊かな生命が息づく地球環境と持続可能な社会を次世代へ繋ぐ」ことを目指し活動する会社です。2022年12月の設立以来、ネットゼロ、サーキュラーエコノミー、生物多様性、人権、動物福祉といった領域において、国内外企業へのコンサルティングや新たな事業の創出に取り組んでいます。各メンバーは、事業会社・金融機関・コンサルティングファーム・法律事務所・大学・NGOなどの多様なバックグラウンドを活かし、企業への実践的なコンサルティングに加え、未来のイノベーション創出に向けた大学との共同研究や事業開発を行っています。
【参照ページ】IDEAS FOR GOOD「【8/26開催】その卵、どう選ぶ?“正解のない問い”と向き合う、大人の社会科見学〜アニマルウェルフェアと食の生産〜」
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