資本主義、民主主義、そしてテクノロジーのおかげで、私たちの暮らしはとても便利で豊かになりました。いま私たちが生きる世界は、かつてないほど可能性に満ち溢れた、とても素敵な世界です。
一方で、世界は成長の歪みもたくさん抱えています。気候変動や大気汚染、森林破壊といった環境問題から、経済格差、難民問題、人種差別といった社会問題にいたるまで、私たちが解決するべき課題は山のようにあります。
2050年までに世界人口は100億人に、世界の経済規模は2016年の2倍になると言われています。しかし、あらゆる産業の基盤となる資源の生みの親、地球は一つだけしかありません。無限成長はできないと分かった今こそ、私たちの今までの行動や考え方を変えるときなのです。
世界のなかで競争するのではなく、世界のために競争すること。誰ひとり取り残されることのない、優しくて持続可能な経済成長を実現すること。それが21世紀を生きる私たちの共通のテーマです。