海外出張レポート:インドネシア編
- On 2019年10月25日
- IDEAS FOR GOOD, ソーシャルグッド
こんにちは、宮木です。今年の夏、2回インドネシアに渡航し、全部で3都市回ってきました!今回の渡航の目的は、「新興国ソーシャルベンチャー共創プログラム」の参加と、現地企業や団体4社の取材です。私はプログラムに参加する合間、インドネシアの企業や団体の取材をしていました。
インドネシアってどんな国?
インドネシアと聞くと、南国の象徴バリが思いつくかもしれませんが、色々な切り口でインドネシアを紐解くことができます。みなさんはこの4つの中でどのくらい知っていましたか?
- 世界一の島嶼大国
- カカオ豆生産はアフリカ諸国に次ぐ世界第3位
- トリップアドバイザー調べ人気の観光地世界1位はバリ(2017)
- リモートワーカーが憧れる聖地「ウブド」
弊社が運営するメディアの一つである、社会を良くするアイデアを発信するIDEAS FOR GOODでは、そんなインドネシアで生まれた社会起業家にインタビューした記事を掲載しています。
世界一の島嶼大国
大小の島の数1万3000以上を抱えるインドネシアでは、ラストワンマイルの医療が大きな課題です。日本でも人気だったドラマ「Dr.コトー診療所」で話題になった、島のお医者さん不足が顕著なのです。この課題にテクノロジーを使って挑んでいる会社「WeCare.id」のCEOにお話を伺いました。
世界第3位のカカオ豆生産国
チョコレートの原料となるカカオ豆。カカオ豆の生産地として思い浮かべるのはガーナをはじめとしたアフリカ諸国ではないでしょうか。ガーナ・コートジボワールに次ぐ世界第3位の国がインドネシアであることが知られていない大きな理由としては、インドネシア産のカカオ豆の質が良くないためにあまり輸入されないことが挙げられます。
カカオ豆農家の収入の低さに着目したチョコレートメーカー「Krakakoa」設立の背景について記事を書いています。
人気の観光地世界1位はバリ
世界中から魅力的な観光地として注目が集まるバリですが、観光地ならではの課題が多くあります。その一つは農業で使う水不足。私たちがホテルで大量の水を使うために、現地で使う水が不足しています。分別されないゴミ問題も深刻です。
そんな中、インドネシアを拠点に活動する日本の一般社団法人「Earth Company」が運営するバリのホテルは雨水を使い、徹底したゼロウェイストを実践しています。アイデアに溢れたホテルを記事の中で紹介しています。
リモートワーカーが憧れる聖地「ウブド」
バリの中でも田園風景が人気の場所「ウブド」は質の高いシェアオフィスが多く、リモートワーカーの聖地として世界中から人が集まってきています。シェアオフィスと聞くと場所とWi-Fiだけが提供されるイメージがありますが、ウブドの多くのシェアオフィスでは勉強会や他のリモートワーカーとの交流の場が設けられ、宿泊所も提供されています。
そんなウブドの人気のシェアオフィス「Hubud」のCEOにシェアオフィスの運営にあたって大事にしていることを伺いました。(記事は間もなく公開予定)
新興国ソーシャルベンチャー共創プログラム
一般社団法人Gemstoneが主催する新興国ソーシャルベンチャー共創プログラムでは、3ヶ月にわたって日本人チームが新興国のソーシャルベンチャーの経営課題を解決するプログラムになっています。
第二弾となる今回はインドネシアを舞台に、ラストワンマイルに医療を届ける企業「WeCare.id」とカカオ農家に研修や農具を提供し、一流チョコレートを作る「Krakakoa」の経営課題について、チームに分かれて検討しました。
私はKrakakoaのチームに属し、7月中旬と8月末に渡航して農場を視察したり、KrakakoaのCEOとミーティングをしたりしていました。最終的に私たちのチームはKrakakoaに対して下記4点の成果を出すことができました。
- 日本語版ホームページ作成
- 農家さんのインタビュームービー作成
- 日本での2回のイベント参加
- 日本の小売り企業の紹介・仲介
- 空港に置くパンフレットの日本語訳
渡航の準備にあたっては、バックグラウンドがさまざまなメンバーと平日の夜や休日に頻繁にミーティングをしたり、資料を作ったりと密にコミュニケーションを取っており、かけがえのない仲間を得ることができました。今後私たちのアウトプットがどのようにKrakakoaの売上につながるのか、楽しみです。
まとめ
インドネシアの奥深さについて、ご紹介しました。インドネシアのような新興国に向けて私たちができること、彼らから学べることがたくさんあるということを今回の滞在中に感じました。これからも世界各国のアイデアと共創していけたらと思います。