【Circular Yokohama・Zenbird】国連開発計画(UNDP)フィリピンによる訪日視察ツアーを開催しました
- On 2023年8月14日
- Circular Yokohama, UNDP, UNDPフィリピン, Zenbird, 国連開発計画, 視察ツアー
こんにちは!当社が運営するCircular Yokohamaで事業推進を担当している室井梨那です。当社では、事業活動を通じて社会をよりよくするために、日本国内はもちろん海外に向けてもサポートの幅を広げています。
今回はその1つの例として、2023年6月に行われた国連開発計画(以下、UNDP)フィリピンによる訪日視察ツアーの取り組みをご紹介します。これは、日本のサーキュラーエコノミーやサステナビリティを世界に発信する取り組みに力を入れている「Circular Yokohama」と「Zenbird」が協働で企画・運営を行ったプロジェクトです。
当社で初の試みとなった、国外からの視察受け入れ。ウェブメディア事業を通じて築く日本とフィリピンのつながりをご覧ください。
※以下は、Circular Yokohamaにて公開しているイベントレポートのダイジェスト版です。全編はCircular Yokohamaウェブサイトに掲載しており、下記のリンクよりご覧いただけます。
UNDPフィリピン 訪日視察ツアーについて
本ツアーは、UNDPフィリピンが主催する「ACE Project(エース・プロジェクト)」の一環です。同プロジェクトは、2022年から2024年の2年間を期間とし、フィリピンが目指すサーキュラーエコノミーの実現に向けたデモンストレーションの機会の創出を目的としています。
また、エース・プロジェクトはUNDPの国際プロジェクトでもある「Climate Promise(気候の約束)」のひとつとしても位置付けられています。
※気候の約束:パリ協定の目標達成に向けて各国が自国の目標や約束を実現するための世界最大のイニシアティブ(UNDPウェブサイトより引用)
今回のツアーは2023年6月26日〜6月30日の5日間にわたり行われました。
日本を訪れたのは、総勢14名。フィリピンの省庁と4つの地方自治体、ひとつの一般企業から合わせて12名と、UNDPフィリピンの企画チーム2名です。それぞれが国、ならびに地方都市や企業におけるサステナビリティやサーキュラーエコノミーの推進担当者で、日本の都市における資源循環や廃棄物の現状を学ぶ目的で参加しました。
前半:横浜 まちのサーキュラープレイヤーとの交流
ツアー前半の舞台となったのは、みなとまち・横浜。当社では、Circular Yokohamaの活動拠点として、2019年よりサーキュラーなまちづくりを推進する様々な活動を展開しています。
Circular Yokohamaがこれまでに築いてきた貴重なネットワークを活かして、行政から民間企業、個人まで、多様なセクターとフィリピンの視察団との直接交流が実現しました。
横浜でのプログラムのメインイベントは、「YOKOHAMA CITY CIRCULAR ECONOMY SYMPOSIUM(ヨコハマ・シティ・サーキュラー・エコノミー・シンポジウム)」です。
このシンポジウムは、プレゼンテーションとパネルディスカッションで構成されており、フィリピンの省庁ならびに地方自治体が進めるサーキュラーエコノミーの取り組み発表と、横浜を中心とする日本の企業が進めるサーキュラーエコノミーの事業発表を行いました。
他にも、市内のリサイクル施設を多数訪問。横浜におけるリサイクルの技術と現状を学びました。
後半:東京 首都におけるサーキュラーエコノミーの現状を紐解く
ツアーの後半は東京を訪問。はじめに台東区を訪問し、サーキュラーなまちづくりに取り組む2つの民間施設を訪問しました。
続いて、東京都環境省とのディスカッションならびに都が保有する廃棄物最終処分場の見学です。
さらに、企業によるサーキュラーエコノミー推進の取り組みを学ぶべく、産官学民連携パートナーシップ「J-CEP」とも交流を行いました。行政と民間企業、それぞれの立場から意見を共有し、これからの資源循環のあり方を議論しました。
本ツアーを通じて、様々な角度からサーキュラーエコノミーについて考えてみると、革新的なアイデアが数多く生まれている一方、未だ解決策の見つかっていない重要課題も多く残されているということがわかりました。
日本とフィリピン。法規制や文化など条件は異なりますが、5日間という限られた時間の中でサーキュラーエコノミーのもつ可能性を多方面から検証することができました。
開催後記
いかがでしたか。
本ツアーを通じて、我々企画スタッフも視察団の皆さまをアテンドする傍ら、都市の循環を支える様々な現場を訪れました。持続可能な地球環境やライフスタイルの構築に向けて、課題は山積みです。しかし、「持続可能な社会を作っていきたい」という情熱を共有できるたくさんの仲間がいることを知りました。その仲間たちと手を取り合って、楽しく、遊ぶように循環の輪を広げていくことができたら、サーキュラーエコノミーが当たり前に身近な存在になるかもしれない。そんな希望を抱くことができました。
Circular YokohamaならびにZenbirdでは、今後も日本と海外をつなぐ架け橋であるよう、社会をより良くするアイデアの発信や交流機会の創出を強化してまいります。
本ツアーの内容ついてご興味をお持ちの方は、ぜひ下記よりレポート全編をご覧ください!
【関連サイト】Zenbird
【関連サイト】Circular Yokohama