【Circular Yokohama】横浜市に循環経済を実装する「サーキュラーシティ」プロジェクトの一環で、瀬ケ崎小学校の活動を支援
- On 2022年2月10日
- Circular Yokohama, SDGs, せがさきタイム, アマンダリーナ, サーキュラーシティ, 一般社団法人里海イニシアチブ, 太陽油脂株式会社, 横浜市, 瀬ケ崎小学校, 炭プラスラボ, 黒船石けん
こんにちは!ハーチが運営するCircular Yokohamaで編集やライティングなどを担当している相馬です。
Circular Yokohamaは、横浜市に循環経済を実装し「サーキュラーシティ」に変革するため、市内の企業や団体、学校などと共にさまざまなプロジェクトを行っています。都市のサーキュラーエコノミー化のためには、産官学民の幅広い連携が欠かせません。今回はそうしたプロジェクトのなかから横浜市金沢区にある瀬ケ崎小学校での活動をご紹介します。
Circular Yokohamaでは、数回にわたり環境問題やSDGsについての授業を瀬ケ崎小学校で行いました。そのなかで、子どもたちの純粋な好奇心や、環境問題について自ら学ぼうとする力に驚かされました。今後も、横浜の学校や地元企業と連携し、サーキュラーエコノミーや地域活性化につながるプロジェクトに伴走していきたいと思っています。瀬ケ崎小学校の子どもたちの活動を、ぜひご覧ください。
※以下は、Circular Yokohama「瀬ケ崎小学校の生徒が作った「黒船石けん」販売会、2月15・16日に八景で開催」からの転載です。
2/15・16に瀬ケ崎小学校の生徒が作った「黒船石けん」の販売会が八景で開催されます
横浜市金沢区の瀬ケ崎小学校5年生の児童たちが、地元の企業や団体と協力して製作した「黒船石けん」の販売会が、2022年2月15日、16日に金沢八景駅近くの光栄堂薬局前で開催されます。(雨天もしくはまん延防止等重点措置延長の場合は3月末に延期予定)
黒船石けん作りは、2020年6月、同小学校で行われた総合の授業「せがさきタイム」で、身の回りの解決すべき問題を考えた結果、新型コロナの感染予防策となる「手洗い」が楽しくできるようにとスタートしました。当初は市販の石けんをアレンジしたり、MPソープ(グリセリン透明ソープ)や廃油を使って石けんを作りを試みていましたが、出前講座で天然原料にこだわった石けん作りを行う太陽油脂株式会社(以下、太陽油脂)を知り、オリジナル石けん作りに着手しました。太陽油脂は、分散登校中もオンラインを通して児童たちの意見を聞き、プロジェクトの支援を行ったといいます。
児童たちは、プロジェクトを通して環境問題やSDGsについての勉強を重ねた結果、環境に配慮した地元の素材を使った石けんで、地元金沢区を盛り上げたいと考えました。
そこで、コンブを通して海の環境再生に取り組む一般社団法人里海イニシアチブや、水素や炭などをベースに製品の原料の研究開発を行う炭プラスラボ、廃棄される青みかんを有効活用して食品を製造するアマンダリーナといった地元企業・団体の協力を得て、小柴沖で育ったコンブや汚れを吸着する炭、廃棄されていた給食のみかんの皮を石けんの素材として使用。石けんは、黒い見た目と小柴沖にペリー提督が停泊したことから「横浜金澤黒船石けん」と命名されました。パッケージには、より廃棄が少ない方法を児童たちが話し合った結果、箱ではなく紙を用いたといいます。
1年半近く取り組んだ黒船石けん作りを通して、児童たちは地球温暖化の現状や世界の環境問題、SDGs、サーキュラーエコノミーの意味などを学び、大きな成長の機会となったようです。
- 「黒船石けんを作ってみて、作るにも使うにも責任を感じることが必要なんだとわかった」
- 「金沢区で環境を良くする取り組みを行なっている大人がいると知って、誇らしく思った」
- 「最初は環境問題は自分には関係ないと思っていたけれど、黒船石けん作りを通してそれが自分事になった」
- 「これからは、電気をこまめに消したり、ものを大切に長く使ったりと、日常でできるSDGsに取り組んでいきたい」
児童たちに伴走し、石けんづくりを支えてきた瀬ケ崎小学校教員である桐山智先生、佐藤詩乃先生、北岡真乃先生は、今回の取り組みについてこう語ります。
「黒船石けんが商品として世に出ることはすごいことですが、子どもたちがプロの大人たちと一緒になって考え、商品を作っていく過程で、本気で世界の環境や未来を考えるようになったということが、最も価値のあることだと思います。」
黒船石けんは、「手洗いをたくさんして健康でいること」「地域を盛り上げること」「世界の環境に貢献すること」を目的に販売され、売上はプロジェクトにも関わった一般社団法人里海イニシアチブに寄付されます。小学生たちの想いのこもった黒船石けんを、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。
販売会概要
- 日時:2022年2月15日、16日(9:30〜11:30)
- 場所:光栄堂薬局前(地図)
- ※限定1000個販売
【参照記事】瀬ケ崎小学校の生徒が作った「黒船石けん」販売会、2月15・16日に八景で開催
【関連サイト】Circular Yokohama