【Zenbird】タイ・チェンマイ大学の学生に向けて、京都市でサステナブルツアーを実施しました
- On 2024年6月6日
- アップサイクル, エシカル, サステナブルツアー, タイ, チェンマイ, チェンマイ大学, ツアー, 京都, 江戸時代, 海外
当社が運営する日本発のサステナブルなアイデアや取り組みを英語で配信しているWebマガジン「Zenbird」では、チェンマイ大学の教授および学生を受け入れ、京都にて、サステナビリティに取り組むお店を巡るツアーを実施しました。
日本には、江戸時代の循環型経済をはじめとした、これからのサーキュラーエコノミーのあり方のヒントとなる独自の考え方や実践があります。そうしたものを求めて、海外からのサステナビリティに関する視察のお問い合わせが増えています。
今回のツアーでは、京都市の寺町通付近のエリアを中心に、サステナビリティの実践に取り組むお店を訪問し、私たちの消費活動をよりサステナブルなものにするにはどうしたらよいかを、参加者とともに考えました。
最初の訪問先は、錦市場の北に位置する「小川珈琲」堺町錦店です。参加者は、布フィルターで丁寧に淹れられたコーヒーと京都産小麦のパンを楽しみながら、小川珈琲が、環境に責任を持ちながら社会に利益をもたらすエシカルなコーヒー文化を、どのように作っていこうとしているかを学びました。
次に、途上国で高品質なバッグなどの製品を生産する「マザーハウス」の京都三条寺町店・京都三条メンズ店に向かいました。参加者は、マザーハウスが現地の職人と協力しながら、どのように現地の労働文化や資源を尊重しているかを知りました。また、製品の寿命を延ばし、素材をできるだけ長く使い続けるための修理、アップサイクル、再生(自然に返す)などの取り組みについて学びました。
その後訪れたのは、フェアトレードの製品を数多く取り扱う「シサムコウボウ」京都・裏寺通り店です。店舗スタッフは、オーガニックコットンに焦点を当て、複数のステークホルダーが絡むコットンのサプライチェーンの複雑さとともに、サステナブルなファッションのあるべき姿について語りました。シサムコウボウのスローガンである「お買いものとはどんな社会に一票を投じるかということ」という言葉を紹介し、フェアトレード製品を購入することが多くの人々に利益をもたらすということを強調しました。
次に、サステナブルなライフスタイルを提案する複合型商業施設「GOOD NATURE STATION」を訪れました。ここではSDGsをテーマとした館内ツアーに参加し、ホテル、マーケット、レストラン、コンポストなど、館内のあらゆる施設におけるサステナブルな工夫や取り組みについて、事例を見ながら説明を受けました。
最後に、ゲストハウスを併設したエシカルなカフェバー「Tu Casa(トゥカサ)」にて、今回特別にご用意いただいたヴィーガンランチを頂きました。地球と人間にやさしい暮らしの実現を目指すTu Casaは、プラントベースの食事だけでなく、量り売り、コンポスト、再生可能エネルギー、新しいものを極力使わない内装などの取り組みを取り入れており、実際に店内で見たり話を聞いたりする中で、参加者はさまざまな刺激をもらっていました。さらに、参加者からはタイの菜食文化について共有があり、タイで菜食を表す「ジェー」というマークを店頭に掲げてはどうか、という提案まで飛び出しました。
サステナブルな暮らしが世界で広がっていく期待を感じながら、ツアーは幕を閉じました。
Zenbirdでは今後も、日本のサステナブルな取り組みに関する情報を発信してまいります。
【参照ページ】Zenbird「Kyoto Sustainable Tour highlights Edo Period circular economy practices」
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