【IDEAS FOR GOOD】うつや発達障害の方に特化したビジネススクール「キズキビジネスカレッジ」と提携
- On 2020年2月20日
- IDEAS FOR GOOD
ハーチ株式会社は、株式会社キズキ(東京都渋谷区、代表取締役:安田祐輔)が運営する、うつや発達障害の方の就労支援に特化したビジネススクール「キズキビジネスカレッジ(以下、KBC)」と提携し、「翻訳ライティングプログラム」を始動しました。これはスクールの利用者がIDEAS FOR GOODで配信しているニュースの記事作成を担当し、実際に公開するというプロジェクトです。「お金ではなく、互いの持つもの(活躍の場・ライティングノウハウ・英語力・ライティングスキル)を交換しあう」仕組みが特徴です。
◆プロジェクトの背景
ハーチでは、2016年より世界中からクリエイティブな社会課題解決アイデアを集めて配信するウェブマガジン「IDEAS FOR GOOD」の運営をしています。日本・世界各地のライターの皆様と提携し、月間約50本、累計1,000本以上の記事を公開してきました。
IDEAS FOR GOODでは、気候変動や海洋プラスチックごみ問題などの社会課題が深刻化するなか、世界中からそれらの課題解決につながるクリエイティブな実践事例を見つけ出し、分かりやすく発信できるライターの採用を進めていました。
一方、今回の提携先である、うつや発達障害の方の就労支援に特化したKBCでは就職支援に向けた英語クラスを開講しており、英語力やライティングの高い能力を持つ生徒がいるにも関わらず、彼らが活躍できる場がなかなかないという悩みを抱えていました。
そこで今回、両社の提携により、IDEAS FOR GOODは、互いの持つもの(活躍の場・ライティングのノウハウ・個人の英語力・文章スキル)を交換しあう翻訳・ライティングプログラムを行うことになりました。
◆プログラムの流れ
1.記事の作成
IDEAS FOR GOODでは、ライターの皆様に依頼している通常のフローと同様の形で、KBCの受講生に記事作成を依頼します。KBC利用者は翻訳ニュースライターとして一次情報(プレスリリースや公式サイトなど)を元に記事を作成し、編集部に納品していただきます。
2.フィードバック
記事の納品後、IDEAS FOR GOOD編集部からKBC受講生に対するフィードバックをお返しします。英語を「記事として読みやすい日本語」に翻訳するコツや、ストーリーが伝わりやすい文章を構成するため考え方など実践的なアドバイスを伝え、翻訳・ライティング技術の向上を目指します。
3.記事の公開
納品された記事は編集・フィードバック工程を経て、IDEAS FOR GOODに掲載されます。公開記事にはKBC利用者の著者クレジットも記載するため、利用者はライターとしての実績を残すことができ、KBC卒業後の就職活動時に成果物のポートフォリオとして活用することが可能です。
1~3のサイクルを繰り返していくことで、KBC利用者の皆様に確実なライティングスキルを身につけていただきながら、IDEAS FOR GOODに良質な記事を掲載しつづけることができます。
◆ 過去の記事
- 必要なのは食用油だけ。途上国の暗がりを照らす効率的なLEDランプ
- 「カーボンネガティブ」を着よう。NY在住のデザイナーが開発した藻由来のレインコート
- 単一素材だからリサイクルも簡単。藻由来の布を使ったサステナブル布おむつ「Sumo」
※KBC×IDEAS FOR GOOD翻訳プログラムの記事は随時こちらに追加されていく予定です。
◆ 今後の展開
プログラムを継続していくなかでKBC利用者の方々に「どんなメディアでも通用する翻訳・ライティングの基礎力」を身につけていただき、キャリアアップを支援します。また、現在はIDEAS FOR GOOD編集部から依頼したテーマに対する執筆作業がメインとなりますが、今後は記事の企画立案やインタビュー取材など、利用者のスキルや希望に応じてより難易度の高い仕事に挑戦していただけるようなプログラムを検討しています。
◆ IDEAS FOR GOOD 編集長(ハーチ株式会社) 加藤佑 のコメント
「KBC利用者の皆様とお話をして、実際に過去の執筆記事を見せていただいたとき、その専門性や質の高さに驚きました。KBC利用者の皆様のスキルアップ・キャリア支援という文脈だけではなく、ともにIDEAS FOR GOODをよりよいメディアにしていくパートナーとして取り組ませていただけることをとても嬉しく思っております。」
◆KBC事業責任者 林田絵美 のコメント
「 自分の力を試す機会を得られたこと、現職の編集者から質の高いフィードバックをもらえることが利用者たちのモチベーションに繋がっている様子でした。利用者が、受け身ではなく自分のスキルを活かしてより良い結果を生む『いち仕事人』としてプロジェクトに臨み、実際に成果として貢献することで、豊かな経験と確かな自信を得ることができたらと思っております。」
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