
【IDEAS FOR GOOD】3/5「生活者の循環行動を引き出す仕掛けとは?オランダの『リペアカフェ』から学ぶサーキュラーサービスデザイン」を開催します
- On 2025年2月20日
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当社が運営する、社会を「もっと」よくするためのアイデアを集めたウェブメディア「IDEAS FOR GOOD」は、3月5日に「生活者の循環行動を引き出す仕掛けとは?オランダの『リペアカフェ』から学ぶサーキュラーサービスデザイン」と題し、ドキュメンタリー『リペアカフェ』の上映会とアイデアワークショップを株式会社メンバーズとともに開催します。
生活者の循環行動を引き出す仕掛けとは?オランダの『リペアカフェ』から学ぶサーキュラーサービスデザイン
資源の分別に、フリマアプリでの不用品の出品、洋服のお直し、シェアリング品の返却。サーキュラーエコノミーの実現に向けて、循環型の選択肢は増えているものの、ユーザー接点における様々な障壁がその普及を妨げる要因となっています。
一方、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が発行した第6次報告書は、2050年までの温室効果ガス排出削減において、生活者をはじめとした需要サイドの戦略が40-70%の削減ポテンシャルを持つと指摘。この可能性を現実のものとするには、生活者の意識への働きかけによる行動変容だけではなく、ユーザージャーニー上の具体的な障壁を特定し、サービスの提供方法自体を再構築する必要があります。
そこで、創造力で気候危機に立ち向かうプロジェクト「Climate Creative」は、ユーザーがリペアやリユースなど身近な循環行動を起こすその瞬間をズームアップし、思考や感情、ユーザーを取り巻く状況などさまざまな条件を紐解いて新しいサービスデザインを考えていくワークショッププログラムを開催します。
今回のプログラムでは、循環行動が自然に生まれる体験設計のヒントとして、IDEAS FOR GOODのドキュメンタリー作品『The Repair Cafe(リペアカフェ)』の上映を実施。その舞台となるオランダ・アムステルダムの「リペアカフェ」は、地域のボランティアが修理を手伝う中でコミュニティが形成され、人々の心の豊かさが育まれ、その中でユーザーに循環行動が浸透していく場となっています。
イベント前半にて、そんなドキュメンタリーの場面の一つひとつにインスピレーションを受けた後、後半のワークでは身の回りの循環行動をテーマにアイデア創出を行います。ここでは、魅力的なユーザー体験の設計に加え、製品寿命の延長や再利用を前提とした新しいビジネスモデルの可能性も探っていく予定です。従来の大量生産・売り切り型のビジネスモデルからの転換には課題も多いものの、その先にあるサーキュラーエコノミーの実現に向けて、共に考えを深めていきましょう。
サーキュラーエコノミーの実装に携わるデザイナー、プロダクトマネージャー、事業開発担当の皆さま、ユーザー中心の循環型サービスを共に構想する機会として、ぜひご参加ください。
『リペアカフェ』予告編動画
当日の流れ
- 16:00 オープニング・イントロダクション(20分)
- 16:20 サーキュラーデザイン理解(20分)
- サーキュラーデザインの基本原則とは?
- サーキュラー×サービスデザインの先進事例
- 16:40 ドキュメンタリー『リペアカフェ』上映(40分)
- 17:20 ダイアログ・感想シェア(30分)
- 17:50 サーキュラー×体験デザインワーク
- 18:50 クロージング
- 19:00 ネットワーキング(希望者のみ)
- 19:30 終了・解散
IDEAS FOR GOOD オリジナルドキュメンタリー『リペアカフェ』のご紹介
「壊れたものには、物語がある」
あなたの周りに眠っている、壊れたままのものはありますか?
ほつれたニット服、ひび割れたタブレット、小さい頃に遊んだおもちゃ……それぞれに思い出やストーリーがあるでしょう。
しかし、大量生産・大量消費、行き過ぎた資本主義のなかを生きる私たちは、気づけばものが壊れたら新しいものに買い替えるのが当たり前になっています。お店で修理を頼んでも、新品を買う方が安かったり、自分で修理するのが難しかったりすることもあります。
そんな壊れた家電や服、自転車など、あらゆるものを地域のボランティアが無料で直してくれる場所があります。その名もRepair Cafe(リペアカフェ)。
IDEAS FOR GOODが贈る、初のオリジナルショートドキュメンタリー『リペアカフェ』は、そんなリペアカフェ発祥の地であるオランダ・アムステルダムを舞台に、彼らの活動に密着。その中で生まれたコミュニケーションから、私たちの身の回りにあるモノと人との関係性や、真の豊かさを見つめ直します。
2024年7月、欧州では消費者が製品の修理をより容易にすることを目的とした「製品の修理を促進する共通指令」が発効されました。これにより、テレビや携帯電話など11品目について、メーカーにリペア可能なものの修理を義務付けることが定められています。日本でも、2024年7月にサーキュラーエコノミーに関する関係閣僚会議が開かれ、リペアを通じた地域活性化やライフスタイル転換の必要性が議論されています。
地球の健康状態を示すプラネタリーバウンダリーが限界を迎える中、私たちにはもう一つの地球はありません。これからもこの地球で幸せに暮らし続けるために、「修復」や「再生」を通じて、どのように社会を築き、ともに生きていくことができるでしょうか。
今こそリペアを通して、モノと人の関係性、創りたい未来について考えてみませんか?
こんな方におすすめ
- サーキュラーエコノミーの実現に向けて、製品やサービスの新しい価値提案を模索しているデザイナーの方
- ユーザー体験の最適化を通じて、循環型ビジネスモデルの構築に取り組むプロダクトマネージャーの方
- 環境対応と収益性を両立した製品・サービスを提案したい事業開発担当者
- リペアやリユースなど循環型のサービスを展開している企業の方
イベント概要
- 開催日時:2025年3月5日(水)16:00〜19:00(開場15:45)、ネットワーキング 19:00〜19:30
- 開催場所:メンバーズ晴海オフィス ラウンジ(東京都中央区晴海1丁目8番10号 晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 38階)
※詳細の会場案内はPeatixメッセージにてお知らせいたします。 - 定員:20名
- 参加費用:2,000円
- 主催:IDEAS FOR GOOD Business Design Lab(ハーチ株式会社) / 株式会社メンバーズ
- お申し込み:Peatixイベントページよりお申し込みください。
※申込期限は2025年3月4日(火)17:00です。
※応募者多数の場合、抽選にさせていただくことがあります。
※連絡事項等はPeatixイベントページにて必ずご確認ください。
ファシリテーターのご紹介
我有 才怜(株式会社メンバーズ)
2017年入社。デンマークのデザインコンサルティング会社Bespoke(現:Manyone)の「Futures Design」メソッドの日本展開に従事し、社会課題解決型のビジネスモデルやマーケティング施策の立案・実行支援を担当。2023年4月より大阪に転勤し、「地域脱炭素DXセンター大阪」を立ち上げ。関西圏内の企業に対する脱炭素やサステナビリティの伴走支援を推進。
小島 弘久(ハーチ株式会社 IDEAS FOR GOOD Business Design Lab)
サステナビリティ・サーキュラーエコノミー領域で、リサーチや企業・自治体向けの事業開発支援、プロモーション支援を行う。また、サーキュラーエコノミー領域に特化した創業支援プログラム「CIRCULAR STARTUP TOKYO」や国内外視察・ワークショップなど体験型プログラムのサービスデザイン・運営を担当。
Climate Creative(クライメイト・クリエイティブ)とは?
Climate Creative は、一人一人が持つクリエイティビティ(創造力)を信じ、創造的なアイデアやコミュニケーション、ビジネスモデルの創出を通じて気候危機に立ち向かう、IDEAS FOR GOODと株式会社メンバーズによる共創型プロジェクトです。「創造力で、気候危機に立ち向かう」をコンセプトに、気候危機とクリエイティビティをテーマとするイベントやアイデア創出ワークショップ、人材育成プロジェクトなどを展開していきます。
参照ページ:【3/5開催】生活者の循環行動を引き出す仕掛けとは?オランダの「リペアカフェ」から学ぶサーキュラーサービスデザイン
関連ページ:IDEAS FOR GOOD「創造力で気候危機に立ち向かう『Climate Creative』特設ページ」
関連サイト:IDEAS FOR GOOD