【IDEAS FOR GOOD】7/22オンラインイベント「Media for Good “ジェンダー・ポジティブ”な広告を考えるワークショップ」を開催します
- On 2020年7月13日
- IDEAS FOR GOOD, オンラインイベント
電車の中や、スマホの画面でたびたび目にする広告。みなさんはその内容に違和感を覚えたことはありますか?
女性が食事の準備をして、家族で美味しいご飯を食べるCM。「ムダ毛のせいで彼氏にフられた!」というストーリーで脱毛を促すポスター。「アンチ・エイジング」を打ち出すコスメライン。……誰もが目にする広告は、価値観を新たに生み出すだけではなく、すでにある価値観をより強固にしていく機能を備えています。「女性が食事の準備をするのが普通なんだ」「少しでも若く見られるのが良いんだ」「女性の体毛はムダ毛」「男性は髪が薄くなったら育毛しなければいけないんだ」…… 内容を間に受けているつもりはなくても、そうした価値観は私たちの中に少しずつ繰り返し刷り込まれているのです。
そうして社会的に形作られた規範は、無意識のうちに周りの人や自分自身の生き方の選択肢を狭めていることもあります。「ジムに行くよりも料理教室に通いたい」「美容に費やす時間やお金を他の趣味に費やしたい」「年齢を重ねることをもっとポジティブにとらえたい」──そんな心の声に従って行動しても良いはずなのに、社会から押し付けられた「こうあるべき」という規範が邪魔になって思うように行動できないということも少なくないはずです。
今回のイベントは、そうした広告からもたらされる居心地の悪さをいかに乗り越えていけるか、幅広い世代の方々と考えるものです。イベント前半では、Z世代による広告意識調査の結果を見ながら、参加者の皆さんと普段感じている違和感をシェア。イベント後半では、グループごとに話し合いながら「恐怖や不安を煽りジェンダーステレオタイプをすり込む広告」のオルタナティブとなる「ジェンダー・ポジティブな広告」のアイデアを考えていきます。
特別な技術や知見は要りません。現状を知りたい方、クリエイティブなアイデアで現状を乗り越えていきたいと思う方、ぜひ奮ってご参加ください!
当日のトピック
- 高校生・大学生が語る、モヤモヤした広告と良かった広告
- 不快感や違和感を覚える広告の特徴とは?
- 普段の生活の中で、広告がティーンに与える影響
- イギリスにおけるジェンダー表現の広告規制について
- 広告業界と消費者の意識のギャップはあるのか
- ジェンダー・ポジティブとは?
- 街でよく見かける「脱毛」や「ダイエット」の広告をもっとジェンダー・ポジティブにすると?
※トピックは、状況により一部変更になる場合がございます。
こんな人におすすめ
- 日常に潜むジェンダーに関わる問題について、具体的な例に基づいて考えたい方
- ジェンダーに関連する生きづらさを打破する方法を模索したい方
- “ジェンダー・ポジティブ”な取り組みを知りたい方
- 新しい広告のあり方について、実践的なワークを用いてクリエイティブに思考したい方
登壇者
永富さん(プラン・インターナショナル ユースグループ)
プラン・インターナショナル ユースグループのアドボカシー統括。高校2年生。 発展途上国に住んだ経験から、幼い頃から貧困や教育、ジェンダー課題に興味を持った。昨年からプランユースグループで活動を始める。昨年の国際ガールズデーのテーマ「広告における女性像」からメディア研究にも関心を持ち始めた。ジェンダー規範の「らしさ」をなくしていきたい。
米田さん(プラン・インターナショナル ユースグループ)
プラン・インターナショナル ユースグループメンバーの1人。18歳。 高校時デンマークに交換留学し、自分の「当たり前」が壊される体験をする。また福祉国家の平等観に共感し、社会に蔓延する不平等の一つであるジェンダー問題に興味を持つ。社会規範に縛られ不自由に感じる人を減らすため、プランでは啓発活動を担当。主にユース世代向けの企画を行なっている。
モデレーター
佐藤暁子(弁護士 / 認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ事務局次長)
カンボジア、オランダ、タイでの留学・在住経験を通じて、現在は、人権を尊重したビジネスを目指す「ビジネスと人権」と、精神障害者の人権問題を中心に取り組む。認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ事務局次長。
松尾沙織(ACT SDGs管理人 / SDGsカードゲーム「X」公認ファシリテーター)
震災をきっかけに社会の持続可能性に疑問を持ったことから、現在はフリーランスのライターとしてさまざまなメディアで「SDGs」や「サステナビリティ」を紹介する記事を執筆。SDGsグループ「ACT SDGs」立ち上げる他、登壇、SDGs講座コーディネートも行う。また、「DIVEST SHIBUYA!」プロジェクトを立ち上げ、気候変動の問題を広める活動もしている。
戸沼 君香(IDEAS FOR GOOD 副編集長 / ハーチ株式会社)
デンマークへの高校留学をきっかけに、北欧関連の旅やイベント運営に興味を持つ。フォルケホイスコーレ留学者。4か国語をあやつり、まだ知らないカルチャーに触れられる冒険を愛するライター・編集者。
イベント概要
開催日時 | 2020年7月22日(水) 19:00~21:00(開場18:50) |
構成 | 第一部:高校生と大学生が見る、広告のインパクト プラン・インターナショナル ユースグループから2名のゲストをお招きし、2019年に行った「広告意識調査」の結果を発表。普段の生活に広告・メディアが与える影響や、その問題点を共有します。 第二部:ジェンダー・ポジティブな広告を作るワークショップ 複数のグループで、「脱毛」や「ダイエット」「美白」等のテーマでどうしたらジェンダー平等に配慮した広告を作れるのか?を話し合い、実際に広告のイメージを共有します。 |
参加費 | 無料 |
参加方法 | Zoomでのオンライン参加(定員40名、先着順) |
お申込み | Peatixよりお申し込みください。 |
IDEAS FOR GOODとは?
IDEAS FOR GOODは、社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン。社会を大きく変える可能性を秘めた最先端のテクノロジーから、人々の心を動かす広告やデザインにいたるまで、海外ニュースを中心に素敵なアイデアを発信しています。
URL:https://ideasforgood.jp/