【採用情報】スタッフインタビュー#13
- On 2020年6月30日
- Circular Economy Hub, スタッフインタビュー
こんにちは!ハーチの杉山です。
今回のスタッフインタビューは、当社が運営している世界のサーキュラーエコノミー(循環型経済)が学べるメディア「Circular Economy Hub(以下、CEHub)」の編集長として参画しているスタッフに、サステナビリティやサーキュラーエコノミーなどについて興味をもったきっかけや現在の仕事について聞いてきました。ぜひご覧ください!
プロフィール
那須 清和(なす きよかず):
米ディポー大学(紛争学専攻)卒。教育関連企業、経営支援団体を経てCircular Economy Hubに参画、サークルデザインの立ち上げを行う。サステナビリティ、特にサーキュラーエコノミーに特化した情報発信・調査や教育などを実施。2004年に実施したエクアドルでの鉱山開発を巡る紛争のフィールドワークをきっかけに、サステナビリティに関心を抱き、後にサーキュラーエコノミーを追求・推進するようになる。
メディアを通して「サステナビリティ」という言葉のない社会を目指す
環境と経済の両立に悩み、模索した学生時代
私は学生時代、環境問題に関心があったことから、南米エクアドルで1ヶ月間、鉱山開発を巡る紛争やサステナビリティに関する調査をしていました。環境問題は、政治や宗教、経済など、さまざまな問題と結びつき、分断が起こりやすい分野です。一部の人が環境保全に取り組んでいても、経済成長を目指す社会では本質的な解決にならないこともあります。
エクアドル滞在中に印象的だったのは、「アグロフォレストリー(森林農法)」という農法との出会いです。アグロフォレストリーは、森林の豊かな生物多様性をいかしながらお金を生み出す方法として注目されており、当時の私の目には「生態系を大事にすること」と「お金を稼ぐこと」を両立させる、「第3の道」として映りました。エクアドル滞在以降も、このように環境と経済が両立できる方法を自分の中で問い続けていました。
その後大学を卒業し、民間教育会社を経て、経営支援団体に勤務。両社合わせて、イベントや教材制作、編集、コンサルティング、国内外の営業などを経験してきました。その傍らで、環境に関するイベントや読書会、サステナビリティ系サイトの運営などを行い、上記の問いをずっと追いかけてきたんです。
日本にサーキュラーエコノミーの土壌を作る
ハーチとの出会いは、同社が運営する世界のソーシャルグッドなアイデアマガジンIDEAS FOR GOOD 主催のイベントです。ハーチのミッションである「Content Marketing for Good(コンテンツを通じて、読者と世の中の未来をもっとよくする)」を、メディア運営や実際に人に会えるイベントを通して体現していて、とても感動しました。
そんな時にIDEAS FOR GOODのライター募集のページを見て、思わず応募しました。しばらくそこでライターを続け、新規プラットフォームの立ち上げにも関わらせていただくうちに、自身のテーマとして追っていた新たな経済の形「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の専門メディアを立ち上げたいという想いが湧き上がってきたんです。
代表の加藤さんに相談したところ、加藤さんもずっと以前から同じ想いをもっていたということで、「Circular Economy Hub(CEHub)」を2020年3月24日に共同でローンチしました。現在は、CEHubの編集長として執筆や編集をするほか、イベント企画やマッチングなどを行っています。また、横浜市のサーキュラーエコノミーを加速する「Circular Yokohama」や、IDEAS FOR GOODが運営する企業向けの会員制プラットフォーム「Business Design Lab」などにも関わっています。
CEHubの3つの使命
サーキュラーエコノミーは今、欧州が世界を先導し、世界のスタンダードになろうとしています。もちろん何もかも海外から輸入するわけではありませんが、同じ土俵に立ったうえで、日本型の良い仕組みも組み合わせ、今後発展させていかなくてはなりません。そのうえで、CEHubには大きく3つの役割があると感じています
1つ目は、海外の情報を日本にわかりやすく伝えること。サーキュラーエコノミーの情報はほとんど国外にあり、日本ではまだまだ認知されていないので。
2つ目は、1つ目と矛盾するかもしれませんが、日本にも素晴らしい動きや循環の文化が数多くあるので、これらをサーキュラーエコノミーの文脈に置き換えて国内外に発信すること。サーキュラーエコノミー移行の土壌を作るためのメディアと考えています。
3つ目は、Webメディアを超えたプラットフォームとしてサーキュラーエコノミーを推進すること。具体的にはイベントの開催、企業マッチング、教育機会の提供などですね。
この分野に関しては、「自分たちがやらなければ誰がやる」という強い使命感でメディアを運営しています。
「性善説」で結果を出す
ハーチでの働き方に関して、私は最初にこの会社に出会ったときに「性善説」という言葉が思い浮かびました。
それぞれのメンバーがお互いを信じて思いやる、そして楽しみながら業務をしている。それでもって結果も出しているという、正直今まで見たことのない会社でした。まだ参画して日は浅いですが、心からそう感じます。今、ハーチのメンバーや他の業務委託の方と一緒に仕事ができることを本当に光栄に思っているんです。
ハーチで活躍する人財は?と問われれば、結果を意識しつつも、相手を信じ、世の中を少しでも良くしていきたいという想いを持っている方と答えるでしょう。
楽しみながら「サステナビリティ」という言葉をなくしたい
今後実現したいことは、まず私自身が関西出身ということもあるので、関西で育まれた歴史あるサステナビリティやサーキュラーエコノミーを、世界に発信していくことです。
次に、社会から「サステナビリティ」という言葉をなくすことです。いちいち「これはサステナブルだ」と意識せずとも、普通に生活するだけで持続可能な社会になるよう貢献したいと考えています。そのためには、サーキュラーエコノミーの普及も含めて日々自分にできることを考え、実行し続けなくてはいけません。メディア運営を楽しみ、ときには大好きなお酒を飲みながら仲間たちと語り合い、取り組んでいきたいと思います。