【Circular Yokohama】「めぐる星天文庫」がバリューブックス社と連携しました
- On 2023年12月21日
- Circular Yokohama, めぐる星天文庫, バリューブックス, ブックギフトプロジェクト, 古本, 古本の循環, 循環型の本棚
当社が運営する横浜の循環経済を促進するプラットフォーム「Circular Yokohama」の取り組みの1つ「めぐる星天文庫」において、古本の買取と販売事業を行うバリューブックス株式会社(以下、バリューブックス社)と連携しました。
めぐる星天文庫とは
めぐる星天文庫は、誰かが読まなくなった本を次の誰かへバトンタッチするための循環型の本棚です。おうちにあるいらない本をみんなが少しずつ持ち寄って本棚にいれ、それをまた他の誰かが持っていく。本がまちの中を旅をしながら循環することで、地域の人々がもつ知識や物語がぐるぐるとシェアされていくことを目指し、Circular Yokohamaの活動拠点である星天qlay内「qlaytion gallery(クレイションギャラリー)」に設置しています。
「値段がつかない本」の行き先を考える
バリューブックス社は、2007年に創業、長野県上田市に拠点を置き、古本の買取と販売事業をメインに行っています。倉庫には常時およそ150万冊の本が蔵置。その数は、インターネット書店としては国内最大規模です。
バリューブックス社には1日あたり3万冊の本が届きますが、その半分の1万5000冊しかリユース市場で再販売されません。再販売が難しい理由の多くは、本の状態ではなく、需要と供給のバランス、すなわち市場価値の変動による採算性の確保が難しいことです。これにより多くの本が「値段がつかない本」になります。事業の経済性だけを鑑みれば、値段がつかない本、すなわち売れない本は手放してしまえば簡単かもしれません。
しかし、バリューブックス社では「日本および世界中の人々が自由に本を読み、学び、楽しむ環境を整える」というミッションを掲げて、値段がつかない本を活用したプロジェクトにも数多く取り組んでいます。
そのひとつが、「book gift project(以下、ブックギフトプロジェクト)」です。ブックギフトプロジェクトでは、保育園や小学校などを中心に、本を必要とする様々な場所に本を無償で提供しています。さらに2018年からは、本棚がなくても「ここに本があって、自由に読めたらもっといいのに」と思う場所に、移動販売車「BOOKBUS(ブックバス)」で本を届けるプロジェクトも実施しています。これまでに、同社の拠点がある長野県はもちろん、東京都や首都圏も含む40箇所以上に本を届けました。
めぐる星天文庫 × バリューブックス社
バリューブックス社の「本が本として活き続ける機会をつくりたい」という想いと、Circular Yokohamaの「遊ぶように循環型の暮らしを体験できる場をつくりたい」という想いが重なり、今回の連携の実現に至りました。
ブックギフトプロジェクトを通じて、500冊の本が「めぐる星天文庫」の本棚に届きます。寄贈いただく本は、2024年1月以降、順次めぐる星天文庫の本棚に追加します。「値段がつかなかった本」を実際に手にとって、バリューブックス社とCircular Yokohamaが目指す古本の循環に参加してみてはいかがでしょうか。
オンラインでの古本販売を継続するなかで、仲間が増え、社会へのインパクトも拡大し、インターネットを飛び出して、直接顔の見える事業活動にも尽力しているバリューブックス社。めぐる星天文庫を通過していく本が1冊でも多く、1日でも長く、本のままで愛され続けるよう、Circular Yokohamaでは「本で社会を変える」というメッセージを、バリューブックス社とともに発信してまいります。
【参照ページ】Circular Yokohama「『値段がつかない古本』はどこへいくのか。バリューブックスが描く、循環の物語」
【参考ページ】あなたと本屋で贈る「ブック・プレゼント」プロジェクト
【参考ページ】めぐる星天文庫
【参考ページ】バリューブックス株式会社