【IDEAS FOR GOOD】12/21イベント「人がつながる『場』の価値を問う。孤独を予防するコミュニティ食堂と開く、一夜限りの夕食会【全6回体験シリーズ Vol.6】」を開催します
- On 2025年11月13日
- IDEAS FOR GOOD, TanoBa合同会社, インクルーシブな場づくり, コミュニティ食堂, ソーシャルグッド, タノバ食堂, 体験シリーズイベント, 孤独対策, 自由価格制, 食の価値
私たちが生きるために欠かせない、食。それは、毎日の営みを支えるインフラでもあり、日々を豊かに彩る存在でもあります。一方で、その背景やストーリーに想いを馳せる瞬間は、日常の中にどのくらいあるでしょうか。
最近は食の価格が上がり、ついつい「高いなあ」と思ってしまう人も少なくないかもしれません。しかし、そんな今だからこそ、私たちは食の背景に触れ、その「本当の価値」を改めて問い直してみる必要があるのではないか──こうした想いから、当社が運営する、社会を「もっと」よくするためのアイデアを集めたウェブメディア「IDEAS FOR GOOD」は、身近な食材の生産者や流通の現場を訪ね、食の価値と主体的に向き合うための体験シリーズイベントを企画しました。
卵や野菜など、各界ごとに身近な食材に光を当ててその裏側を覗く旅をしてきた第6回の体験シリーズ。最終回となる第6回にテーマとするのは、食を「誰と・どう食べるか」。「世の中から孤独をなくす」をミッションに「タノバ食堂」という名のコミュニティ食堂を運営するTanoBa合同会社と共に、資本主義経済の中で金銭価値になりにくい、「人と人とのつながりを取り戻す場」の社会的な価値を問うていきます。
人がつながる『場』の価値を問う。孤独を予防するコミュニティ食堂と開く、一夜限りの夕食会【全6回体験シリーズ Vol.6】

タノバ食堂は、東京都・世田谷区を拠点に毎月1回開催されている、コミュニティ食堂型のイベントです。「タノバ」とは「他の場所・場面」、職場でも家庭でもない「第三の居場所や場面」という意味。人と人との関係性が希薄化する社会の中で、初対面同士で食事を共にすることでゆるやかなつながりを作り、孤独の予防装置となること──それが、この場の存在意義です。また、あえて食事の料金は決めず、参加者自身が値段を決める「自由価格制」という方法で運営し、開催後に収支を公開。そうした取り組みを通して、社会に対し、こうした場の価値を問う活動を続けています。
当日は、TanoBa合同会社 代表社員の宮本さんから、タノバ食堂の理念やこれまでの活動についてお話を伺い、共に食卓を囲める場が社会にあることの意義や、それぞれが小さく始められることを考えます。後半は、実際に毎月行われるタノバ食堂をそのままの形で開催。集まった人たちと温かい食事を囲みながら共に時間を過ごし、場の価値を身体でも感じていただきます。

参考:食事代は、自由に決めて。あたたかな食事とおしゃべりで孤独を防ぐ「タノバ食堂」
第6回 イベント概要
- 日時:12月21日(日)15:15〜18:30(15:00受付開始)
- 場所:龍雲寺会館内(東京都世田谷区野沢3-37-2)
- 参加費:2,500円 + 食事会(自由価格制)
- 定員:20名
- スピーカー:TanoBa合同会社 代表社員 宮本義隆さん
当日の流れ
〜第一部 トーク・対話イベント〜
- 15:00:受付開始
- 15:15:オープニング・アイスブレイク
- 15:35:タノバ食堂さんよりスペシャルトーク
- 16:15:対話会「望まない孤独をなくすために、家庭や地域でできること」
- 16:45:終了・休憩・食事場所へ移動
〜第二部 コミュニティ食堂〜
- 17:00:タノバ食堂(食事会)
- 18:20:クロージング・お知らせ
- 18:30:終了
ゲストスピーカーのご紹介
宮本義隆さん(TanoBa合同会社 代表社員)
TanoBa合同会社 代表社員。25年間の会社員生活を経て50歳で早期退職。2023年に仲間と共に設立したTanoBa合同会社で、世田谷区を拠点に「タノバ食堂」を運営。月に一度、自由価格制で開かれる食堂は、孤独・孤立を予防する社会装置として機能し、これまで延べ500人以上が参加。活動は新聞やテレビなど複数のメディアで紹介され注目を集めている。資本主義に偏りすぎない「関係性の経済」を実践する取り組みとして、地域や世代を超えた共感を広げている。
こんな方におすすめ
- コミュニティ食堂やその開催に関心がある方
- 自由価格性に興味がある方
- 社会の中の「望まない孤独」に課題意識を感じる方
- 初対面同士で食事を共にすることで新たなつながりを創ってみたい方
- 食の持つ「つながる」機能に関心がある方
- 安いものを選びがちな社会の風潮に疑問を感じている人
- 多様な価値観に触れ、「食との向き合い方」を深めていきたい方
- 食を通じて、自分自身や社会、地球との関係性をより豊かにしていきたい方
- 実践の裏側にあるリアルな葛藤や課題を通し、主体的に学ぶことに興味がある方
- このほか、食べることがお好きな方などどなたでも大歓迎です!
イベントシリーズについて
今回は、普段IDEAS FOR GOODの記事で発信しているような「ソーシャルグッド」な取り組みを情報として聞くだけではありません。世間的に“良い”とされるモノを生み出すための葛藤や、それを選ぶ難しさ、より良いを追求したいけれどできない背景にあるもの……生産の現場で人々が日々抱える戸惑いや本音、ジレンマといった「リアルな声」にも耳を傾けていきます。
各回では、訪問先での体験やインプットを受けてそれぞれがどう感じたか、目の前の食の価値をどう定義するかといった問いについて、対話やワークショップを行う時間も設けます。IDEAS FOR GOOD編集部メンバーが世界中のアイデアをリサーチするなかで得た食にまつわるさまざまな情報、生産者の声、そして参加者の皆さんの声……。唯一無二の答えはありませんが、参加する人それぞれが言葉を交わし合うことで、新たな気づき、さらなる問いが生まれるのではないかと私たちは考えています。
目の前の一皿が、どんな土で育ち、誰の手に支えられ、どんな旅をしてここにやって来たのか。その物語を紐解きながら、私たちの「いただきます」を見つめ直す時間を、一緒に過ごしませんか。
共に旅する案内人のご紹介
相馬 素美(そうま もとみ):IDEAS FOR GOOD編集部
1996年、神奈川県横浜出身。東京音楽大学器楽専攻鍵盤楽器(ピアノ科)、同大学院伴奏研究領域にて研鑽を積む。2020年にハーチ株式会社に入社、IDEAS FOR GOOD、Circular Yokohama等にてサステナビリティに関する幅広いトピックの取材・執筆のほか、企業向けのサステナビリティ研修、展示、地域イベント、ワークショップ等の企画運営を担当。2023年、半年間アイルランドに滞在し、語学研鑽や取材活動を行う。
伊藤 智子(いとう ともこ):IDEAS FOR GOOD編集部
地元である大阪の都市部を離れ、数年前に千葉の里山に移住。生態系の一部としての人間のあり方を模索すべく、山の中の古民家でシェアハウス生活を行う。自分が口にするものの生産現場を知るため、魚、肉、米、野菜、牛乳といった生産の最前線で農家の手伝いをしながら、カフェの運営やまちのにぎわいを取り戻すべく地域の活動にも取り組んでいる。最近のテーマは、目の前のものをじっくり感じ、味わい尽くすこと。曖昧なもの、わかりにくいものこそ大事にしたい。
TanoBa合同会社について
人々の基本的な欲求である「つながり」を広くかつ緩やかに実現できる場所をTanoBa(他の場所・他の場面)と名付け、「世の中から、孤独をなくす」をパーパスに2023年に設立。地続きで、広く、ゆるやかなつながりを生む、自由価格制のコミュニティ「タノバ食堂」を世田谷区野沢で月に1回開催中。タノバ食堂は2年間でのべ550名の参加者を迎え、2025年11月には神奈川県葉山での二拠点目も始動。社会課題解決と経済性の両立が実現できる、ソーシャルビジネスモデルに取り組んでいます。
公式ウェブサイト:TanoBa合同会社
イベントの詳細・お申込み
お申し込みは下記よりお願いいたします。
【関連サイト】IDEAS FOR GOOD

