【ハーチ欧州】4/18オンラインイベント「現地から配信!ロンドン・パリ・アムステルダムを巡る、欧州サーキュラーエコノミー最前線【Beyond Circularity 2023】」を開催します
- On 2023年4月13日
- アムステルダム, オランダ, サステナビリティ, サーキュラーエコノミー, ソーシャルグッド, ハーチ欧州, パリ, フランス, ヨーロッパ, ロンドン, 英国
当社が運営する欧州在住メンバーによる事業組織「ハーチ欧州」は、4月18日にオンラインイベント「現地から配信!ロンドン・パリ・アムステルダムを巡る、欧州サーキュラーエコノミー最前線【Beyond Circularity 2023】」を開催します。本イベントでは、6月に実施予定の「欧州サーキュラーエコノミー視察ツアー」に込めた想いや、都市の見どころをご紹介します。
新型コロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻などにより、世界の状況は想像以上に大きく変わりました。気候変動や、格差の拡大、民主主義の危機といった複雑な問題に直面しており、これまで経済成長のために環境を破壊し、格差と分断を生み出してきた資本主義の限界が浮き彫りになっています。
そんななか、行政およびビジネスの分野で世界的に注目されている経済・社会概念が、「サーキュラーエコノミー」です。サーキュラーエコノミーは、廃棄物や汚染などが発生しない製品・サービスを設計し、原材料や製品の価値をできる限り高く保ったまま循環させ続けることで、自然を再生し、ウェルビーイングや環境負荷と経済成長のデカップリング(分離)を目指します。もともと資源が少ない欧州では、グローバルにおいて経済的競争力を維持・向上させるための戦略として、世界に先駆けてサーキュラーエコノミーの実践を進めてきました。
そんな一足先にサーキュラーエコノミーを進めてきた欧州では今、どんな議論が繰り広げられているのでしょうか。2020年にサーキュラーエコノミー戦略を発表したアムステルダム市はこれまで得た学びを「Lessons and Recommendations 2020 – 2021(教訓と提言2020-2021年)」の中で公表し、ナレッジをまとめています。また、欧州環境庁によれば、経済成長と資源消費の完全な分離は困難である可能性なども示唆されはじめています。
“Global-scale, long-lasting and absolute decoupling may not be possible”
「グローバル規模における、永続的かつ絶対的なデカップリングは不可能かもしれない。」
–欧州環境庁 EEA “Growth without economic growth”
「無限の経済成長は可能なのか?」「そもそも成長する必要があるのか?」──そんな問いを、欧州ではいままさに考えなおすフェーズに来ており、資本主義の限界や資源の枯渇に対処するため、現行の成長主義に代わる新しい経済概念やアプローチが実践されています。地球の限られた資源の範囲内で全ての人々の社会的公正を実現する「ドーナツ経済学」や、「デ・グロース(脱成長)」。それらのアプローチは欧州で今、どのように受け入れられているのでしょうか。
IDEAS FOR GOOD/Circular Economy Hub編集部の欧州在住メンバーによる事業組織「ハーチ欧州」は、2023年6月8日(木)から2023年6月15日(木)まで、およそ8日間かけてサーキュラーエコノミー先端都市と呼ばれるロンドン・パリ・オランダの3都市を巡る視察ツアーを企画しています。
ツアー詳細はこちら:【Beyond Circularity 2023】イギリス・フランス・オランダを巡る、欧州サーキュラーエコノミー視察ツアー
今回のイベントでは、本プログラムに込めた想いや、都市の見どころを一挙ご紹介します。本視察ツアーのご参加に興味のある方や、ツアーには参加できないけれど欧州のサーキュラーエコノミー事情が気になる方など、どなたでもぜひお気軽にご参加ください。
ご紹介内容
- 欧州のサーキュラーエコノミーの今
- 2023年夏 旅のコンセプトの説明
- ロンドン・パリ・アムステルダムのサーキュラーエコノミー事例
【ロンドン】経済・社会システムをリデザインするためには?
- ロンドンのサーキュラーエコノミーを推進する機関である「ReLondon(リ・ロンドン)」
- 開発する海藻由来の「食べられる包装」を開発した「Notpla(ノットプラ)」
【フランス・パリ】市民とともに考える。無限の成長を追求する資本主義に代わるものとは?
- 市民からはじまる社会変革を学ぶ、環境配慮型複合施設「La REcyclerie(ラ・ルシクルリ)」
- 都市のレジリエンスを高める、欧州最大の都市農業「NATURE URBAINE(ナチュール・ユベンヌ)」
【オランダ・アムステルダム】ドーナツ経済学をいち早く取り入れた国の、次の到達点は?
- サステナビリティ×デザインを「生きた事例」として実践する、「DB55」
- オランダ・アムステルダムを拠点に、リジェネラティブでサーキュラーな経済への移行を目指すコンサルティング会社「Metabolic(メタボリック)」
※ご紹介事例は、当日変更となる可能性があります。
こんな方におすすめ
- 欧州都市のサーキュラーエコノミー動向に興味のある方
- 欧州視察【Beyond Circularity 2023】参加にご興味のある方
- データだけではなく、実際に居住する人の体験・感覚も含め、欧州都市の情報を集めている方
- ビジネスや学業で欧州とのコネクションがある方・これから作っていきたい方
- 日本国内外でサーキュラーエコノミーに関わっている方
- サーキュラーエコノミーに興味のある方
- いつもIDEAS FOR GOODやCircular Economy Hubの記事を読んでくださっている方
スピーカー
伊藤恵(ハーチ欧州/ロンドンパート)
ハーチ欧州英国支部。ロンドン在住。一橋大学社会学研究科修了。学生時代は東京・シンガポール・香港などアジアのグローバルシティの公共空間・緑化空間について研究し、その後オフィスのインテリアデザインを手掛ける企業にてプロジェクトマネジメントに携わる。現在はIDEAS FOR GOODでのライティング・編集ほか、欧州現地でのリサーチ・プロダクト制作に取り組む。
富山恵梨香(ハーチ欧州/パリパート)
ハーチ欧州フランス支部・IDEAS FOR GOOD副編集長。パリ在住。大学では行動経済学を学び、卒業後には日系不動産会社のベトナム、ハノイ支店に約2年間勤務。国内外の社会的企業への取材をする傍ら、体験型メディア事業「Experience for Good」責任者としてベトナム・ハノイの「ウェルビーイング」ツアーなどを企画・実施。その他フィリピン在住経験の他、世界20か国以上への渡航経験あり。
西崎龍一朗 氏(サステナブルイベントネットワーク・株式会社ジャパングレーライン/アムステルダムパート)
オランダ在住。イベント産業全体を持続可能にするための「サステナブルイベントネットワーク(SEN)」発起人で運営者。日本企業に向けてオランダの企業|施設の視察ツアーを実施。参加者の課題解決に合わせた企業選定を行い、ただ見るだけではなく具体的な変革の機会となるようなツアーコンテンツ制作を行っている。
イベント概要
- 開催日時:2023年4月18日(火) 19:00〜20:00(Zoomオープン18:50)
- 主催:当社
- 参加費:無料
- 参加方法:イベント当日までに、配信URLをメールにてお送りします。(イベント終了後は、参加者の方へアーカイブ動画もお送りします。)
- お申し込み:Peatixイベントページよりお申し込みください。
タイムテーブル
- 18:50:Zoomオープン
- 19:00:主催団体の紹介
- 19:05:欧州のサーキュラーエコノミーの今
- 19:10:ロンドンの事例紹介
- 19:20:パリの事例紹介
- 19:30:アムステルダムの事例紹介
- 19:40:アムステルダムネットワーキングイベントについて
- 19:45:視察ツアーのスケジュール・概要説明など
- 19:50:質疑応答
- 20:00:終了
【参照ページ】IDEAS FOR GOOD「現地から配信!ロンドン・パリ・アムステルダムを巡る、欧州サーキュラーエコノミー最前線【Beyond Circularity 2023】」
【関連ページ】IDEAS FOR GOOD「【Beyond Circularity 2023】イギリス・フランス・オランダを巡る、欧州サーキュラーエコノミー視察ツアー」
【関連サイト】IDEAS FOR GOOD
【関連サイト】Circular Economy Hub