
【IDEAS FOR GOOD】オランダ・ユトレヒトで開催されたCircular Economy Weekにて、映画「リペアカフェ」の上映会を実施しました
- On 2025年4月17日
- Circular Economy Week, Hof van Cartesius, The Repair Cafe, UP Utrecht, ユレヒト, リペアカフェ
当社が運営する、社会を「もっと」よくするためのアイデアを集めたウェブメディア「IDEAS FOR GOOD」が制作したオリジナル短編ドキュメンタリー映画「The Repair Cafe リペアカフェ」を、2025年3月19日オランダ・ユトレヒトで開催されたサーキュラーエコノミーの祭典「Circular Economy Week」の一環として上映しました。

Photo by Kasper Klokman
本イベントは、循環型社会の実践拠点として注目を集めるHet Hof van Cartesius(ヘット・ホフ・ファン・カルテシウス)にて、UP Utrechtのプログラムの1つとして行われました。
UP Utrechtは、ユトレヒト周辺のサーキュラー企業や団体が連携して運営しているネットワーク型のプラットフォームです。ユトレヒト市やRepair Café、Reuse Allianceなどとも連携しながら、多様なワークショップやセッションを展開しています。
今回の上映会では、「Repair Caféとはどんな場所なのか?」という問いに対して、映画を通じて観客が体感的に理解できるような時間が流れました。映画の舞台は、Repair Café発祥の地・アムステルダム。壊れた家電や衣類、自転車を直すボランティアたちの姿を追いながら、「修理」という行為に込められた思いや、人と人とのつながりが紡ぎ出す新しい循環のかたちを描いています。

Photo by Kasper Klokman
パネルディスカッション・参加者の声
上映後には、映画を監督したクリエイティブ・ディレクターの瀬沢正人に加えて、持続可能な社会づくりを牽引するSoenita Bhaggoe氏、Pauline van Norden氏らをお迎えし、パネルディスカッションを実施。参加者からは、「Repair Caféは単なる物の修理ではなく、人間関係や思い出を修復する場でもある」「日本の金継ぎのように、壊れたものにこそ新たな価値が宿ると感じた」といった感想が多く寄せられました。
会場の参加者からは熱意あふれる反応が寄せられ、多くの人が「消費」と「廃棄」についての自身の価値観を考えさせられたと感想を述べていました。
参加者の声:壊れたものを直すこと以上に、コミュニティやレジリエンス、そしてサステナビリティの物語が描かれていて、深く心に響きました。価値観が変わった瞬間でした。完璧じゃないことは失敗ではなく、“より良いものを生み出すチャンス”なんだと。新しくてピカピカしたものがもてはやされる世の中で、変化をもたらすライフスタイル。修理って、こんなにクールで、実用的で、人間らしいものなんだと思いました。

Photo by Kasper Klokman
本上映会は、Circular Economy Weekの多彩なプログラムの中でも、特に「心を動かし、行動を自然に引き出すストーリーテリング」として評価されました。実際の修理体験を提供するワークショップが並ぶ中で、本作が描いた“心の修理”という視点は、多くの参加者に新しいインスピレーションを届けるきっかけとなりました。
イベントにご来場いただいた皆さま、またUP Utrechtの皆さまをはじめ、本上映会の開催にご協力いただいた全ての関係者に、心より感謝申し上げます。
映画「リペアカフェ」は、今後も日本やオランダをはじめ、各地での上映を予定しています。上映をご希望の方は、下記の特設ページをご覧ください。
【関連ページ】IDEAS FOR GOOD「The Repair Cafe リペアカフェ特設サイト」
【関連サイト】UP Utrecht公式ページ(Circular Economy Week)
【関連サイト】IDEAS FOR GOOD