
【IDEAS FOR GOOD】6/30オンラインイベント「気候危機に立ち向かうためのデジタル・デザイン。Sustainable UXとは?(Climate Creative Cafe.19)」を開催します
- On 2025年6月19日
- AI, Climate Creative, Climate Creative Cafe, Regenerative UX, Sustainable UX, UX, コンヴィヴィアリティ, ソーシャルグッド, デジタル, ドーナツ中心デザイン, フェミニズム, 東洋思想, 気候危機, 気候変動, 脱植民地化
当社が運営する、社会を「もっと」よくするためのアイデアを集めたウェブメディア「IDEAS FOR GOOD」は、2025年6月30日にオンラインイベント「気候危機に立ち向かうためのデジタル・デザイン。Sustainable UXとは?(Climate Creative Cafe.19)」を株式会社メンバーズとともに開催します。
IDEAS FOR GOODでは、創造的なアイデアやコミュニケーション、ビジネスモデルの創出を通じて気候危機に立ち向かうプロジェクト「Climate Creative」を株式会社メンバーズとともに実施しています。Climate Creative Cafeでは、気候危機に関する課題解決に向けて、さまざまな業界や組織・立場における1人1人のクリエイティブなアプローチに着目し、参加者の皆さんと共に実際のアクションへとつなげていきます。(過去のイベント一覧)
第19回のテーマ「気候危機に立ち向かうためのデジタル・デザイン。Sustainable UXとは?」
気候危機や格差など様々な環境・社会課題が複雑に絡まり合い、誰もそのほどき方を知らない時代。そんな中で、AIをはじめとするデジタル技術は、誰もその行末を知らないままに進化を続けています。こうした現状を前にして、私たちは本当の意味で人を幸せにするユーザー体験を、デジタルの力でデザインすることができるのでしょうか。
例えば、「AIによりユーザー体験を最適化した結果、環境負荷が劇的に増加する」「利便性の高い快適なUXを追求した結果、長期的にユーザーのウェルビーイングが損なわれる」といった、サステナビリティとUXとをめぐるジレンマは、どのように乗り越えられるでしょうか。さらに、そのユーザーとは、“誰”のことを指すのでしょうか。いまを生きる人、未来を生きる人、はたまた、人以外の生き物や自然……本当に社会をより「幸せ」にするためには、これまでユーザーという言葉が規定していた範囲を大きく超えていく必要があるかもしれません。
このような問いに向き合うためのアプローチの一つとして注目が集まっているのが、Sustainable UX(持続可能なユーザー体験、以下SUX)という概念です。SUXとは、従来の人間中心デザイン(Human-centred design)を超えた環境・人間性中心(Environmental & Humanity centred design)デザイン志向に移行することで、持続可能なデジタル製品を設計するアプローチのこと。問題の原因にも解決策にもなるデジタルプロダクトと、私たち人間との持続可能で調和的な関係を築くためのデザイン手法として大きな可能性を秘めています。
本イベントでは、SUXに関する最新の議論や事例、SUXに対するクリティカルな視点も含めて参加者の皆様と議論をしながら、持続可能な未来への公正な移行(ジャスト・サステナビリティ・トランジション)に向けてUXデザインが果たしうる役割について考えていきます。
当日は、気候変動に関心を持つグローバルなデザイナー・クリエイターコミュニティ「Climate Designers(クライメートデザイナーズ)」のJapan Hubリードを務める大塚トシ氏、当社のChief Design Officer(最高デザイン責任者)を務める永野祐子をゲストに迎え、サステナビリティとUXの理想的な交差点を模索します。
テーマに少しでも興味がある方はぜひお気軽にご参加ください。
当日の流れ
- 19:00~:オープニング
- 19:05~:第1部 インスピレーショントーク
- Sustainable UXとは?最新の議論と事例から考える(当社 加藤佑 & 永野祐子)25分
- Climate Designersとは?(Climate Designers Japan Lead・大塚トシ氏)20分
- 20:00~:第2部 クロストーク「気候危機に立ち向かうためのデジタル・デザイン」(トークテーマ例)
- Sustainable UXとは?
- Sustainable UXのジレンマ
- Sustainable UXとRegenerative UX
- ドーナツ中心デザイン
- AI時代のSustainable UX
- デジタルの身体性について
- 人間中心・人間性中心・地球中心・脱「中心」をめぐって
- 東洋思想、日本文化とUXについて
- 脱植民地化、フェミニズムとデザイン
- コンヴィヴィアル(共愉的)なUXとは?
- 20:30~:質疑応答・アフタートーク(登壇者やほかの参加者とお話しいただけます)
- 21:00:終了
※内容は変更になる場合がございます
こんな方におすすめ
- 気候変動・サステナビリティに関心があるデザイナーの方
- UXデザインに関心のあるサステナビリティ担当者の方
- Sustainable UXの最新動向や事例、議論について知りたい方
- サステナビリティとデザインの交差点に興味がある方
- その他、気候変動やデザインに興味がある方はどなたでも!
イベント概要
- 開催日時:2025年6月30日(月)19:00〜21:00 ※Zoomは18:50オープン
- 開催場所:オンラインZoom(ミーティング機能)
- 参加費用:無料
- 参加方法:Zoom ※イベント中レコーディングを行います。参加者の皆さんのお顔や声はレコーディングされませんのでご安心ください。
- 主催:Climate Creative(当社・株式会社メンバーズ)
- お申し込み:Peatixイベントページよりお申し込みください。
登壇者紹介
大塚トシ 氏(Climate Designer Japan Lead/ALL WE NEED合同会社 代表)
気候変動に立ち向かうクリエイティブ・プロフェッショナルのグローバルなコミュニティ「Climate Designers」のJapan Hubリード。Amebaブログのディレクション、Yahoo! JAPANでの金融新規事業デザイン、三井住友銀行でのデザインチームリードなど多様な業界の経験を持ち、戦略から実装まで幅広いデザインに携わる。グッドデザイン賞受賞。気候危機と向き合うためのデザインに貢献したいと考え「ALL WE NEED合同会社」を設立。
Climate Designers(クライメートデザイナーズ)について:
2019年10月にアメリカで設立されたクリエーターのコミュニティで、「気候変動対策のために自らのクリエイティブスキルを活用しようと取り組んでいる、あらゆるの業界のデザイナーやクリエイティブプロフェッショナルのグローバルなハブ」です。「気候変動に対して自らのスキルを活かすにはどうすればよいか?」を共に探求・実践しています。グローバルな視点とローカルな実践を両立する形で、各都市ごとに支部(Hub)を設けており、日本でもその活動が始まっています。参加は基本無料。興味のある方はぜひご参加ください。
クライメートデザイナーズの紹介スライド
https://speakerdeck.com/toshiotsuka/climate-designers-intro-ri-ben-yu-ban
永野祐子(当社・CDO 最高デザイン責任者)
東京藝術大学でデザインを学んだ後、2016年に株式会社博報堂に入社。アートディレクターとして従事し、広告コミュニケーションの領域だけでなく、ブランディングやサービス開発にも幅広く携わる。「短期間で消費されるのではなく、長く愛されるデザイン」をテーマに取り組んできた。今後は、声を上げにくい立場にある人々や動物など、すべての存在が尊重される社会の実現に向け、デザインの力でさらなる貢献を目指す。メディアが社会に与える影響の大きさを実感し、デザインを通じてその影響力を広げることにも力を注ぐ。2024年10月、Chief Design Officerに就任。
ファシリテーター:加藤佑(当社 代表)
2015年に当社を創業。社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」、循環経済専門メディア「Circular Economy Hub」などのデジタルメディアを運営するほか、横浜の循環都市移行プラットフォーム「Circular Yokohama」など、企業・自治体・教育機関との連携によりサステナビリティ・循環経済推進に従事。2023年4月にB Corp認証取得。大学院大学至善館 Circular Futures Design Centerセンター長。慶應義塾大学SFC研究所所員。
Climate Creativeメンバー
倉岡美亜 氏(株式会社メンバーズ CSV本部)
2022年、株式会社メンバーズに入社。自社やクライアントに対し、サステナビリティに関する社内浸透の推進を担当した後、サステナビリティ文脈で大手企業のマーケティング、オウンドメディアの運用やコンテンツ制作を担当。
仲原菜月(当社 IDEAS FOR GOOD編集部)
大学で政治経済学を専攻。在学中にポーランドにてウクライナ避難民支援に従事、スウェーデンに交換留学しSustainable Developmentを学ぶ。留学先の平和・紛争学部にてリサーチアシスタントおよび現地環境系NGOにて勤務。一般社団法人Social Innovation Japan/mymizuや一般社団法人Earth Company、上勝町内にて中長期インターン。ウクライナ避難民の写真展「OnOurWayHome」を都内で主催。
過去のイベントレポート
- 【イベントレポ】クリエイティビティを引き出す、これからの時代の自然コミュニティ。都市だからこそ生まれる「森づくり」の価値とは?
- 【イベントレポ】あらゆるデザインに人類学の眼差しを。気候危機時代に人文科学とビジネスはどう共創するか
- 【イベントレポ】気候危機に、ガラスができることはある?「クリエイティブ・サーキュラリティ」を考える
【参照ページ】IDEAS FOR GOOD「【6/30開催】気候危機に立ち向かうためのデジタル・デザイン。Sustainable UXとは?(Climate Creative Cafe.19)」
【関連ページ】IDEAS FOR GOOD「創造力で気候危機に立ち向かう『Climate Creative』特設ページ」
【関連サイト】IDEAS FOR GOOD