インターネットやデバイスの進化を背景に、あらゆる個人が情報発信できるようになりました。社会に多種多様な情報があふれる一方で、一人一人の個人が咀嚼できる情報量には限界があります。
WHY:情報過多のいまこそメディアリテラシーを高めたい
この差を埋めるように、個人趣向に「最適化」した情報を届けるサービスが登場しました。これらのサービスは非常に利便性が高い一方で、好きな情報ばかりに囲まれ、情報収集が偏向する「フィルターバブル」と呼ばれる新たな課題も浮上しています。
この問題を解決し、偏りがちな現代人の情報生活をサポートする「サプリメント」のような存在になりたい。情報と主体的に向き合うメディアリテラシーの向上に貢献したい。そんな思いから生まれたのが「メディアサプリ」です。
HOW:マンガで読み解く実践的メディアリテラシー
私たちがまず注目しているテーマは、民主主義社会のあり方を決める「政治」です。メディア環境が激変し時代が「令和」になった今もなお、政治言論空間は「昭和」時代の構図のままです。
すなわち、「保守」メディアとしての読売新聞、産経新聞。「リベラル」メディアとしての朝日新聞、毎日新聞。経済を重視する日経新聞は、その間に位置します。ただ多くの記者を配置し、政治の現場を取材し言論空間のベースを形成しているのは、こうした既存の大手新聞社であるのが現実です。
そこで、この主要5新聞の読み比べを中心に、リテラシーを学ぶコンテンツを提供します。その際、堅苦しくなりがちな内容を気楽に理解してもらうため、マンガ形式で発信していきます。
WHAT:メディアサプリとは?
新聞社の主義主張が端的に表れるのは、紙媒体の朝刊1面および社説です。そこで、1面記事と社説については毎日定点観測し、記事タイトルとリンクを紹介しています。これをベースに、「ニュース用語解説」で基礎知識をカバーするとともに、賛否が分かれるテーマは「読み比べ」や「論点整理」といった記事で、ニュースの概要と各社の報道姿勢をまとめています。
また、「メディアの現場」コンテンツでは、新聞やテレビ、ウェブメディアの現場で働く方へのインタビューに基づいて、ニュースを発信する現場で何が起きているのかを共有します。さらに、国政選挙の際には、賛否が分かれるテーマについて、新聞社や各政党の主張をまとめ、ユーザーの意見とのマッチングサービスも提供します。