本文へ移動
Harch AI Lab AI Learning & Research Mediapowered by Artiql Inc.

DraxがBrookfieldらと提携に向け合意、英発電所にAIデータセンター計画。総投資は200億ポンド超の可能性

英国の発電事業者Drax Groupは11月3日、BrookfieldとRadiantとの提携に向けた合意に署名したと発表した。3社はイングランド北部のDrax発電所の敷地でAIデータセンターを共同で開発・運営する計画だ。Brookfieldの試算では、半導体チップを含む総投資は200億ポンドを超える可能性があり、うち第1段階の投資の一部として当初25億ポンドを見込む。

RadiantはBrookfieldのAIインフラ企業だ。この計画の資金と運営の能力は、2025年に発表されたBrookfieldとカタールの技術企業Qaiの合弁事業が提供する。

計画は段階的に進め、全体で1GW超の規模を目指す。第1段階は最大100MWで、2028年第1四半期の稼働を目標とする。2028〜2031年に500MWを追加する第2段階と、2031年より後にさらに増やす第3段階は、いずれも構想だ。

第1段階を進めるには、開発計画の承認に加え、政府や関係機関から規制面と送電網の承認を得る必要がある。入居者の確保、商業契約の交渉、各社の最終投資決定も条件になる。

第1段階ではRadiantが設計、顧客への働きかけ、商業化を主導し、着工の前に中核顧客の確約を得たい考えだ。第1段階の開発計画の申請は準備中で、地域の意見を聞く手続きは11月の開始を見込む。

敷地には約4GWの送電網への接続枠と、稼働中で出力を調整できる2.6GWの発電設備がある。第1段階は送電網から電力を直接受ける。第2段階は、既存の発電設備から長期の電力購入契約でデータセンターへ電力を直接、常時送る見込みで、必要な同意が条件になる。

Draxは2025年11月、2027年4月〜2031年3月のバイオマス発電について英政府と差額決済契約を結んだ。この契約には、期間中に最大500MWをデータセンターの電力に使うようDraxが要請できる仕組みがある。実際に使うには英政府などとの合意が要る。

Radiantのマハディ・ヤヒヤCEOは、英国の研究者や企業などが最先端の計算資源を国内で使えるようになると述べた。

各社は、戦略的に重要なデータセンターの電力確保と開発計画の手続きをともに早める英政府の新しい枠組み「Data Centre Covenant」の要件にこの計画が沿うと、初期の評価でみている。

【関連サイト】Drax「Strategic partnership for GW-scale data centre」

【関連サイト】Drax「Drax, Brookfield, Radiant and Qai announce £20bn partnership to deliver GW-scale data centre capacity at Drax Power Station」