ゼンリングループとPreferred Networksが業務資本提携。地理空間情報とAIで企業や自治体の意思決定支援へ

Preferred Networks(PFN)とゼンリン、ゼンリンデータコムの3社が10月29日、業務資本提携の契約を結んだと発表した。3社は時間軸を持つ地理空間情報をAIと掛け合わせ、現実世界の状況をつかみ、将来を予測して意思決定を助けるまでを一続きにした新サービスを生み出し、事業化することをめざす。
3社は初期に力を入れる分野として、公共や不動産、小売・流通などを挙げた。地域の変化や施設の需要の予測、出店計画と出店先の選定、都市計画・防災・物流の分野でのシミュレーションなどの用途を検討する。今後、実証実験やサービスの共同開発に取り組み、成果を企業や自治体向けのサービスにして事業化する計画だ。
ゼンリングループが持つ地理空間情報には、現況のほか、街や地域の過去からの移り変わりを示す「変化の履歴」もある。提携では、地理空間情報を理解して分析・予測するAIの力を高める基盤として、土地・建物・道路などの属性と空間的な関係、時間による変化をAIが扱いやすいように整理する。
主な協業内容は4つある。地理空間情報を使うAIモデルの開発と、業界や業務に絞ったAIサービスの企画から事業化までが含まれる。ほかは、共通の技術基盤の構築・高度化と、地理空間情報のデータ環境や構造などをAIが利用しやすく整える「AI-Ready化」だ。
ゼンリンは、地理空間情報に加えて顧客や業界の知見、顧客との接点を使い、用途の具体化と事業化を受け持つ。ゼンリンデータコムはGIS、AI、サービス開発の知見をもとに、サービスやシステムの企画から開発、実装、運用までを担当する。
PFNの担当はAIモデルで、生成AIやフィジカルAI、画像・3D空間の認識、予測や最適化などの研究開発力を使い、地理空間情報を理解して推論するモデルの開発と技術検証、高度化を進める。
資本面では、PFNが行う第三者割当増資に、ゼンリンとゼンリンデータコムが応じる。発表に引受額の記載はない。
【関連サイト】Preferred Networks「ゼンリングループとPreferred Networksが業務資本提携 「現実世界の変化」を捉える地理空間情報とAIを融合」









