Cohere、最大70億カナダドルを目指す資金調達で初回クローズ。カナダ政府は最大16億カナダドルの出資を約束

政府や規制業種の組織が、データや基盤をより強く管理して運用できるAIを提供するカナダのCohereは10月29日、シリーズEの資金調達で初回クローズに至ったと発表した。調達の目標は最大70億カナダドルで、この額に達すると評価額は357億カナダドルになる。発表は、初回クローズの時点で集まった額を示していない。
資金について、フランソワ・チャドウィック最高財務責任者は、モデルと製品の開発計画の推進、規制業種に特化したAIの開発、最先端水準の企業向けモデルの学習に必要な長期の計算基盤への投資に使うと説明した。Cohereが同日のブログで示した今後12か月の計画には、Aleph Alphaとの統合とAISLEの買収の完了、次世代モデルの公開、同盟国のパートナーと組んだ最先端規模のモデル学習の開始などがある。
カナダ首相府によると、カーニー首相は同じ29日、政府によるCohereへの最大16億カナダドルの株式投資の約束を発表した。政府はこの投資を商業ベースと位置づけ、段階的に実行する。この投資の一環として2030年までに、Cohereはカナダで高賃金の技術職の雇用を1,000人以上生み出し、国内の計算基盤の追加に17億カナダドル以上を投じる。
カーニー首相は、Cohereがモデルと事業の規模を大きく速く広げるほど、企業や政府は機密データの保管場所や使い方、アクセスできる人をより管理できると述べた。
これまでに出資を約束した投資家のうち、ドイツのSchwarz Groupの企業群がシリーズEを主導する。新たな投資家にはカナダ政府のほかBell VenturesやBullhound Capitalがあり、NVIDIAなど3社は以前に続いて出資する。Cohereは今回の調達を、カナダのテクノロジー企業による未上場段階の資金調達として過去最大と説明する。
業績については、第3四半期の終わりの時点で年間経常収益が前年同期比165%増えたという。Cohereは世界の顧客数が過去1年で20倍の300に増えたとし、規制の厳しい業界の顧客として富士通、Bell Canada、PwCなどを挙げた。
【関連サイト】カナダ首相府「Canada announces landmark investment in Cohere to scale secure, sovereign AI」
【関連サイト】Cohere「Who Gets to Build the Frontier for AI」
画像:Editorial credit: Tigarto / Shutterstock.com









