ISC2、AIセキュリティ認定のパイロット試験の範囲を公開。12月中旬から6領域160問で実施へ

CISSPなどのサイバーセキュリティ資格を運営するISC2は10月26日、開発中のAIセキュリティ認定資格について、パイロット試験の概要を公開した。概要は試験で評価する領域と主題を示した資料だ。資格は、AIや機械学習のシステムの設計・導入・保守の安全を担う人を対象にする。
概要が示す6領域のうち、AIの概念とセキュリティの基礎が10%、ガバナンス・倫理・リスク・コンプライアンスが17%、データ管理・プライバシー・モデルのセキュリティが19%の比重を占める。残る3領域は、安全なアーキテクチャ・エンジニアリングとID・アクセス管理が18%、安全な運用とインシデント対応が19%、脅威・テスト・ライフサイクル管理が17%だ。
パイロット試験は3時間で160問の多肢選択式とし、指定の会場で英語で行う。
主題の例には、プロンプトエンジニアリングやエージェントのほか、EU AI法やNIST AI RMFなどの規制と標準が並ぶ。プロンプトインジェクションやモデルの窃取は、インシデントの分類の例に挙がる。
資格の取得に必要な実務経験の案は、サイバーセキュリティかAI関連の分野で有給のフルタイムの経験が通算4年以上だ。うち2年はサイバーセキュリティ、1年は概要の2つ以上の領域の経験とする。
案では、CISSPやCCSPなどISC2指定の6資格のいずれかが有効なら、経験の要件全体に代えられる。情報技術やSTEMなどの学士か修士の学位で最大1年分を満たせることがあり、パートタイムやインターンも経験に数えられる場合がある。受験にISC2の資格は要らない。
ISC2はパイロット試験に約3,000人のボランティアを選び、12月中旬から2027年1月下旬にかけて受験してもらう。期間は受験者数に応じて短くも長くもなる場合がある。
ISC2は発表で、受験の希望者に11月4日までにフォームで申し出るよう案内した。募集ではサイバーセキュリティかAI関連の分野で有給のフルタイムの経験が通算4年ある人を求め、選考では関連する知識と経験を見る。ISC2は世界のサイバーセキュリティ関係者から募り、AIセキュリティの経験がある非会員の参加も呼びかけた。
パイロット試験が成功すれば、資格は2027年に正式に始まる。パイロット試験に合格し、経験の要件を満たして推薦の手続きを終えた人が、最初の取得者となる。
【関連サイト】ISC2「ISC2 Releases AI Security Certification Pilot Exam Outline」








