ピュー・リサーチ・センター、AIの影響を受けやすい米国の職業では男性の雇用の伸びが女性を上回ると分析

米国の非営利の調査機関ピュー・リサーチ・センターは10月22日、生成AIが広く使えるようになる前の2017〜19年とその後の2023〜26年の雇用を比べ、AIの影響を受けやすい職業ほど女性の伸びが男性より小さかったとする分析を公表した。同センターは、これを男女差の早い段階の兆しと位置づける。
影響の受けやすさは、同センターが米労働省のデータベース「O*NET」をもとに480の職業ごとに算出した0〜3.5の点数で、高いほどその職業の最も重要な作業のうち生成AIが担えたり手助けできたりする部分が大きい。
受けにくい職業の例には建設作業員や訪問介護員、受けやすい職業の例には会計士やソフトウェア開発者が挙がる。雇用の伸びは、米政府の統計で数えた職業ごとの就業者数の変化率を指す。同センターは新型コロナの影響を避けるため2020〜22年を除き、同じ職業の中で男女の伸びを比べた。
分析によると、点数が1上がるごとに男性の雇用は6.3%多く伸びた一方、女性の雇用の伸びはほとんど変わらなかった(0.2%)。男性の雇用は、最も影響を受けやすい職業では最も受けにくい職業より約24%多く伸びた。最も影響を受けにくい職業では、逆に女性の雇用が男性より速く伸びた。
男女の差は学歴によって大きく異なり、学士号を持たない人の間で点数とともに広がった。高校卒業以下の人では、点数が1上がるごとに男性の雇用は8.8%増え、女性の雇用は9.5%減った。大学に通ったものの学士号のない人では、差は高校卒業以下より小さいものの統計的に有意で、学士号以上では男女どちらの雇用も点数による有意な変化がなかった。
同センターは、学士号のない男性の多くはトラックの運転など影響を受けにくい職業で働いており、影響を受けやすい職業での伸びが当てはまるのはそうした男性のうち比較的少数だと指摘した。また、影響の受けやすさと雇用の伸びの関係は必ずしも直接のものではなく、この期間のほかの変化が雇用に影響した可能性もあると説明する。分析は、ある職業が男性と女性のどちらかに向くことを示すものではないとしている。
【関連サイト】Pew Research Center「Men Are Experiencing More Job Growth Than Women in AI-Exposed Occupations」









