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SOCRadar、ランサムウェアINCなどの協力者の露出したサーバーで商用AIモデルとのメッセージ8,257件を確認

セキュリティ企業のSOCRadarは10月20日、ランサムウェアのINCとThe Gentlemenの下で動く協力者が、AIを中心に侵入を進めていたとする調査を公表した。攻撃者の指令用サーバー1台が誰でも接続できる状態にあり、AIとのセッションの記録のほか、被害者や盗んだ認証情報、攻撃の進み具合をAIで管理する知識ベースも見えていた。同社は、このサーバーに残った設定ファイルなどから、同じく露出していた攻撃者のサーバーをさらに6台見つけた。攻撃者側の運用上の不備から記録などが露出し、この活動は9月下旬に明るみに出た。

攻撃者は「OpenCode」を操作の窓口にして、OpenRouterで提供される商用のAIモデルを使っていた。概要の表には、使ったモデルとして「Claude Opus 4.6」と「Kimi K3」が載っている。同社は、133のセッションにわたる8,257件のメッセージを分析した。

人が指示と各段階の承認を担い、AIが偵察の計画やコマンドの作成、盗んだデータの仕分けなどを担う形がこの集団の特徴だと、同社は高い確度で評価した。モデルが要求を断ると、操作者はモデルを替えずに許可を受けたセキュリティ評価の依頼の形に書き換えていた。同社が10月5日に確かめたところ、攻撃者が持つ有料のOpenRouterアカウント2つが有効で、うち1つは2万3,920ドルを使って残高がほぼ尽きていた。

これらのサーバーには、6つの被害組織向けに作ったINCの暗号化プログラム46個が、10月1日の実行に向けて用意されていた。実行を予定した組織で使われたかは確認されていない。ただ、被害者の端末1台で暗号化プログラムが動く様子が、9月30日にスクリーンショットで記録されていた。攻撃者の記録には62の組織の名前があり、うち36は米国の組織だった。

同社が裏付けを取っていない攻撃者の記録によると、侵入の入り口にはFortiClient EMSやSimpleHelpなど外部に公開されたシステムの脆弱性が使われた。同社は、2つのグループが正式に提携しているとの見方の確度は低いとし、道具と基盤を専門に提供する者が複数のランサムウェアの協力者を支える形が最も考えやすいと述べた。対策には、修正プログラムの適用や遠隔管理での多要素認証などを挙げた。

【関連サイト】SOCRadar「INC and The Gentlemen Ransomware: Exposed AI Infrastructure」