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Anthropic、ナスダック上場に向け登録届出書を米証券取引委員会に提出。1〜6月の売上は約163億ドル

米Anthropicは10月26日、新規株式公開に向けてForm S-1の登録届出書を米証券取引委員会に提出したと発表した。クラスAの普通株式を、ナスダック・グローバル・セレクト市場に銘柄コード「ANT」で上場する予定だ。公開株数と価格帯は未定だ。届出の効力はまだ生じておらず、効力が生じるまでは対象の株式を売ることも、購入の申し込みに応じることもできない。同社は6月1日に、S-1の草案を非公開で同委員会に提出したと発表していた。

S-1によると、1〜6月の売上は162億8,600万ドルで、前年同期の11億6,300万ドルから1,300%増えた。2025年通期の売上は45億8,500万ドルで、2024年通期は3億8,600万ドルだった。前年同期と比べ、1〜6月の従量課金の売上は121億ドル、サブスクリプションの売上は30億ドル増えた。S-1は、モデルと製品を続けて投入したことで利用が増え、採用も広がったと増加の要因を説明する。

過去12か月に同社が10万ドル以上を売り上げた顧客は、6月30日時点で6,000超となり、1年前の600超から増えた。こうした顧客からの1〜6月の売上は120億ドルで、売上全体の約74%を占めた。

1〜6月の営業損失は6億9,300万ドルとなり、前年同期の21億3,500万ドルから縮小した。純損失は807億4,800万ドルだった。このうち723億8,800万ドルは転換社債などの公正価値が変わったことによる損失だった。S-1は、企業価値の上昇で発行済みの転換社債の公正価値が上がったことを主な要因に挙げる。1〜6月の結果は通期の結果を示すとは限らないとしている。

S-1によると、同社はパブリック・ベネフィット・コーポレーションで、株主の金銭的な利益、事業の影響を大きく受ける人々の利益、公益目的の3つのバランスを取る義務を負う。公益目的は、人類の長期的な利益のために先端のAIを責任をもって開発・維持することだ。同社は、こうした目標のバランスを責任をもって取る経営を確保しやすくするため、長期利益信託を設けた。この信託は原則として、取締役会の定数の過半を占めることになる取締役を選任・解任する権限を持つ。同社は株式公開の完了直前に、当初は共同創業者7人だけが構成員となる合同会社に特別な株式を1株発行し、株主に諮る事項全般で議決権の50.1%を持たせる。この議決権は、長期利益信託が選ぶ取締役を除く取締役の選任にも及ぶ。

【関連サイト】Anthropic「Anthropic files S-1 with the SEC for proposed initial public offering」

【関連サイト】Anthropic(米証券取引委員会のEDGAR)「FORM S-1 REGISTRATION STATEMENT UNDER THE SECURITIES ACT OF 1933」

【関連サイト】Anthropic「Anthropic confidentially submits draft S-1 to the SEC」

画像:Editorial credit: Tigarto / Shutterstock.com