ボストン コンサルティング グループ調査、回答企業の約半数はAIで価値を生む段階、エージェントの統制を全て備えるのは5%

ボストン コンサルティング グループ(BCG)は9月30日、AI活用の成熟度を測る指数「Applied AI Index 2026」をまとめた報告書「The Formula for Agentic AI Value」を公表した。同社が分析した企業のうち、AIから価値を生む段階に分類したのは約半数に上る半面、AIエージェントについて報告書が示す6つの統制をすべて備えているのは全体の5%にとどまった。
調査の対象は、アジア太平洋、欧州、北米の60か国以上で、20を超える業種の企業に勤め、AIに関する意思決定を担う経営層・幹部1,330人。回答企業の半数超は年間売上高が50億ドルを上回る。
BCGは、41の能力について回答者が自社の水準を見積もった結果を重み付けして0〜100点で表し、成熟度を4段階に分けた。最上位の「先進」(75点超)は7.5%、次の「拡大」(50点超75点以下)は41%で、同社はこの2つを合わせた約半数がAIから価値を生んでいるとみる。「拡大」は、AIから一定の価値を生んでいるが、さらに伸ばす余地がある段階と位置づける。
AIエージェントについては、人の承認を経ずに判断させるなど、2030年までに自律的に動かす見込みの企業が42%に上る。報告書は、記憶と文脈の扱い、権限の範囲と人による監督、評価とロールバックの3つを含む6つの統制を挙げる。BCGは、AIが生む価値に占めるエージェントの割合が、今年の調査の22%から2030年に39%へ高まるとの見通しを示す。
回答企業はAIにより2030年までに人員が10〜15%程度減ると見込み、中間管理職と現場のリーダー層では、回答企業の約半数が10%を超える人員減を予想する。AIで新しい仕事が生まれるとの回答は89%で、主に既存の仕事を置き換えるとの回答は11%だった。
報告書によると、成熟度と価値の分析は回答者の自己申告と、それに結び付けた外部の指標に基づく。実現したと明記したもの以外の数値は将来に見込まれる効果を表す。回答は回答者がよく知る事業の範囲を反映し、会社全体に当てはまるとは限らず、認識の偏りも含みうると断っている。
【関連サイト】BCG「AI Is Starting to Pay Off. Almost 50% of Companies Now Generate Value with It.」
【関連サイト】BCG「The Formula for Agentic AI Value」









