アイピア調査、建設業従事者がAIの導入・運用で感じる課題は人材・知識の不足が32.1%で最多

建築業向けの業務管理システムを手がける株式会社アイピア(神戸市)は2026年10月5日、建設業でのAI活用に関する調査の結果を発表した。25〜60歳の建設業従事者834人に、AIを導入・運用するうえでの課題を複数回答で聞いたところ、「AIを活用できる人材・知識が不足している」が32.1%で最も多かった。何らかの形でAIを活用しているか、活用を検討している人は48.1%で、業務システムに載せてほしいAI機能では、見積の提案や入力ミスの指摘が上位に入った。
調査名は「建設業におけるAI活用実態・意識調査」。2026年9月18日にWebアンケートで実施した。
AIの活用状況を尋ねた設問では、「積極的に活用している」が10.7%、「一部の業務で活用している」が22.7%、「試験的に活用している」が7.8%で、勉強中・検討中の6.9%を加えると48.1%になる。残る51.9%は、「現時点では活用していない」の38.4%と「AIについてよくわからない」の13.5%だった。
用途(複数回答)は、回答者全体のうち「文書・メールの作成」を挙げた人が31.6%で最多となり、「議事録・報告書などの作成」が24.2%、「情報収集・調査」が19.9%で続いた。見積・積算業務に使う人は7.6%、原価・利益管理は5.3%と比較的少なかった。AIを使って感じる効果(複数回答)では、回答者全体のうち業務時間の削減を挙げた人が33.5%で、効果の項目では最も多かった一方、「特に効果を感じていない」も42.6%あった。
課題の設問では、「特に課題はない」と答えた人も31.1%いた。ほかに、AIの回答の正確さへの不安が20.4%、「AIを活用すべき業務がわからない」が18.7%、情報漏えい・セキュリティ面の不安が14.4%、導入・運用コストが13.4%あった。アイピアは考察で、ツールそのものに加え、活用方法の知識やAIを活用できる人材が足りないことも課題の一つになっていると指摘した。正確さやコストへの不安も踏まえ、活用を広げるには安心して業務に組み込める仕組みや支援も重要になるとの見方を示した。
AIの活用を今後進めたいかについては、「積極的に進めたい」の14.6%と「できれば進めたい」の27.7%を合わせ、42.3%が前向きに答えた。建設業向け業務システムにあれば使いたいAI機能(複数回答)は、「過去の案件・見積データをもとにした見積・金額提案」が26.9%、「入力内容のチェックや入力漏れ・ミスの指摘」が25.5%、「報告書・議事録・メールなどの文書作成支援」が23.8%の順だった。
同社は2026年7月、協力業者から届いたPDFの見積書をAIで読み取り、自社の業務管理システム「アイピア」の見積の書式に自動で割り当てる「見積AI OCR機能」のβ版を出した。今後も、見積作成などの効率化や入力の手間を減らす機能を開発する方針だ。
【関連サイト】アイピア「建設業のAI活用実態調査、約半数が「AIを活用していない」または「よくわからない」 見積・入力チェックなど業務特化型AIに期待」









