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onsemi、電源技術のFerricを6億ドルなどで買収へ。2030年のAIデータセンター向けの売上目標は30億ドル超

米半導体メーカーのonsemiは11月2日、プロセッサーに電力を送る統合型電圧レギュレーター(IVR)を開発するFerricの買収で合意したと発表した。この買収を受けて、2030年のAIデータセンター向けの売上目標を5億ドル上積みし、30億ドル超に改めた。

対価は、完了時に支払う現金6億ドルと、一定の売上水準に達した場合に追加する最大1億7,500万ドルの現金だ。資金は手元の現金でまかなう。完了は慣例的な条件を満たすことが前提で、年内の見込みだ。

Ferricの従業員約50人がonsemiに加わる見込みだ。onsemiは、この買収で短期の業績に大きな影響は出ないと見込む。

onsemiの説明では、プロセッサーの消費電力が増えるなか、電力の損失を減らし、電力密度を高め、電力需要の急な変化に素早く応じるために業界は電圧の調整を徐々にプロセッサーの近くへ移している。IVRは、電力変換をプロセッサーのパッケージかその基板に直接組み込む。

Ferricの技術は、電源コントローラーやインダクターなどの部品を小さな1つのパッケージに収める。onsemiによると、個別の部品で組む従来の電圧レギュレーターと比べて回路基板上の面積を50〜70%減らせる。この構成により、顧客はシステムの電力のうちAIの計算に回す割合を増やし、1ワットあたりのトークン数を改善できる。

Ferricには、IVRと磁性技術で10年を超える開発の蓄積があり、特許は40件を超える。創業者のノア・スターケンCEOは、統合型の電源の構成がAIデータセンターの将来に一段と重要になるとの考えを示し、onsemiに加わることで普及を早めるのに必要な規模や製造能力、顧客網を得られると述べた。

onsemiは、2030年より後の複数年にわたってIVR事業の成長が加速すると見込む。11月2日に公表した第3四半期決算では、AIデータセンター向けの売上が前四半期比39%、前年同期比175%増えた。

【関連サイト】onsemi「onsemi to Acquire Ferric, Establishing Leadership in Power Delivery for Next-Generation AI Processors」

【関連サイト】onsemi「onsemi Reports Third Quarter 2026 Results」