AIと微生物で廃棄物からSAF原料をつくる技術の英Neela Biotech、210万ポンドを調達。パイロット試験へ
Springl からの転載です。元の記事

英ケンブリッジを拠点に、廃棄物から持続可能な航空燃料(SAF)の原料をつくる技術を開発するスタートアップのNeela Biotechは2026年10月8日、210万ポンドのプレシード資金を調達したと発表した。今後2年間で、技術を研究室からバイオガスプラントでのパイロット規模の試験に移すための資金となる。
ラウンドは、気候分野に特化した英国の投資会社Elbow Beachが主導し、150万ポンドを出資した。ほかに参加した投資家には、Ascension、Cambridge Enterprise Ventures、Ventures Together、戦略的なエンジェル投資家が含まれる。
Neelaは、食品や農業、林業の残渣などの廃棄物を、AIを使って導く制御型の微生物プロセスで脂肪酸に変える。脂肪酸はHEFA方式のSAFを製造する際の前駆体で、同社は量の限られた廃食用油に代わる原料と位置づける。HEFAは、廃食用油などの油脂を燃料に変える製法だ。Neelaの工程は、欧州のバイオガスプラントですでに大規模に稼働する嫌気性消化を土台とする。同社のDeepanshu Singh最高経営責任者(CEO)は、「Controlled Microbial Upcycling」と呼ぶこの工程が、AIを使った合成生物学の近年の進歩を生かしていると述べた。Neelaのサイトは、AIで設計した合成微生物の群集を、時間と容積あたりの収量を高める手段に挙げる。
Neelaによると、新しい施設を建てずに既存のバイオガスプラントに導入するため、SAFの量産に要る設備投資を大きく抑えられる。従来のSAF製造のエネルギーを多く使う熱化学プロセスを微生物で置き換えるので、消費エネルギーは少なく、廃棄物由来の原料とこうしたプラントを使うことで化石燃料への依存も減らせると説明する。規模を拡大すれば、化石由来のジェット燃料と同等のコストに達する道筋があると見込む。
Elbow BeachのJonathan Pollock CEOは、資本効率と商業展開の可能性の組み合わせを、プレシードからパイロットまでこのラウンドを主導する決め手に挙げた。
【プレスリリース】Cambridge Enterprise「Neela Biotech raises £2.1m for AI-driven sustainable fuel technology」
【参照サイト】Elbow Beach「Elbow Beach Leads Neela Biotech’s Pre-Seed Round to Turn Waste into Sustainable Aviation Fuel」
【参照サイト】Neela Biotech「Redefining how the world produces fuels & chemicals」




