ボストン コンサルティング グループ、非公開市場のAIガバナンスを分析。EDCIのGPの50%が投資先のAIリスクを評価
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ボストン コンサルティング グループ(BCG)は2026年10月6日、報告書「Sustainability in Private Markets, 2026: As Progress Continues, AI Poses New Risks and Opportunities」を公表した。ESG Data Convergence Initiative(EDCI)と協力し、プライベート・キャピタル業界のサステナビリティの実績と価値創造とのつながりを毎年まとめる報告書の第4版で、今回はAIがガバナンスに与える影響を中心に据えた。BCGの分析によると、非公開企業の相当な割合が、広がるサイバーセキュリティのリスクへの備えや、AIの安全で効果的な導入を監督するガバナンスの仕組みづくりを、まだ済ませていない。
EDCIは、プライベート・エクイティ、インフラ、プライベート・クレジットのゼネラル・パートナー(GP)とリミテッド・パートナーでつくる連合体で、標準化した指標でサステナビリティのデータを集める。今年は約300のGPがほぼ1万社の投資先企業のデータを寄せ、事務局のBCGが検証して集計した。報告書は、このデータとEDCIの会員調査に、CISO(最高情報セキュリティ責任者)への調査を組み合わせて分析した。
EDCIが今年新設したサイバーセキュリティの指標では、2026年9月版のベンチマークで、脆弱性スキャンをしている企業が50%、侵入テストが48%、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)でのテストが32%で、3種類すべてをしている企業は26%だった。侵入テストは、評価者が実際の攻撃をまねて、システムなどのセキュリティ機能をかいくぐる方法を探る検査だ。どの検査も、39%の企業は回答していない。BCGがGLGと2026年3月に行ったCISO調査(回答302人)では、回答者の組織の89%が、過去12か月にAIを使った攻撃を経験していた。
AIガバナンスでは、EDCIの年次会員調査(回答220、2026年4月22日時点のデータ)で、投資先のAIリスクを評価しているGPは50%で、さらに30%が評価を予定する。AIの利用に関するリスク管理や指針を投資先に提供しているGPは46%だった。報告書は、こうしたGPの関与と投資先の売上高の伸びの速さには相関があると指摘した。
報告書は、GPへの提言として、デューデリジェンスの段階でAIのリスクとガバナンスの能力を評価すること、投資先と組んで投資先のAIガバナンスの仕組みを整えることを挙げている。仕組みの構成要素には、AI戦略と方針、ガバナンス、プロセスと統制、技術とツール、文化と能力の5つを示した。サイバーセキュリティについては、業種・規模・リスクの特性に合わせた最低限のサイバー対応力の基準を投資先全体で設け、定期的な検査、脅威の評価、主要な指標の追跡を含めるよう勧めた。
報告書によると、GPは、サステナビリティによる価値創造の取り組みで投資先のEBITDAが保有期間に平均5〜7%増えると見積もる。
【報告書】ボストン コンサルティング グループ「Sustainability in Private Markets, 2026: As Progress Continues, AI Poses New Risks and Opportunities」
【参照サイト】ボストン コンサルティング グループ「Sustainability in Private Markets: As Progress Continues, AI Poses New Risks and Opportunities」
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