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ABB、AIデータセンター向けの直流製品群「Infinitus」を発表。全製品を使う初の施設は2〜3年内に稼働へ

Springl からの転載です。元の記事

スイスのABBは2026年9月21日、AIデータセンターで増える電力需要に対応する直流(DC)の製品群「Infinitus(インフィニタス)」を発表した。電源からラックまでの電力設備を直流で組むための機器をそろえる。主要機器の一部を今後12か月の間に生産し、製品群のすべてを使う最初の直流型の施設について、設置と稼働は2〜3年以内の見込みだ。

同社によると、製品群には5つの主要な構成要素がある。系統や敷地内の発電設備からの電力を供給する中圧パワートレイン、交流(AC)を直流に変換する直流電源・電力品質、直流配電、運用する人・AIサーバー・機器を直流の過電流から守る直流保護、冷却の最適化だ。冷却の最適化では、直流で接続した可変速ドライブとモーターを使ってエネルギー消費を減らす。中核になる固体変圧器(ソリッドステート・トランスフォーマー)の技術について、同社は、施設の設置面積を抑え、エネルギー効率を高めた運用が可能になると説明する。顧客ごとの電力需要や施設の配置、電源の構成に合わせて設計し、直流型の構成にも、交流と直流を組み合わせた構成にも対応する。

ABBは、次世代のAIチップの電力はラック1台あたり、現在のほぼ200kWから1MW以上に増える見込みだと説明する。800Vの直流配電なら設置面積が小さくなり、従来の交流方式にある重複した変換の段階をなくして熱損失も減らせるという。ボストン コンサルティング グループ(BCG)とABBによる最近の報告書は、直流配電でエネルギー効率が5%超高まり、計算処理用のラックを置ける空間も広がると試算した。ABBによると、500MWのデータセンターで効率が5%上がれば、収益を生むIT機器の負荷に回せる電力が25MW増えうる。

同社は、2030年に新たに設置されるデータセンターの容量のうち約25〜40%で直流配電が使われうると推定する。再生可能エネルギーや製造業、船舶など、エネルギーを多く使うほかの産業でも、同様に直流への移行が進む見込みだという。製品群は、2025年10月に発表したNVIDIAとの協業で進める、ギガワット級のAI施設向けの800V直流の電源構成の開発を支えるものでもある。

【プレスリリース】ABB「ABB’s new direct current portfolio aims to rewire AI data center energy infrastructure」