アメリカン・エキスプレス、AIエージェントが買う前に利用者の購入意思を記録・認証する枠組みを公開

米アメリカン・エキスプレスは10月13日、AIエージェントが実際に買う前に、利用者の購入意思を記録して認証する枠組み「Intent Intelligence」を一般に公開した。同社が推奨する方法を示したもので、記録した意思は取引の最後まで、購入を制御する手段として保たれる。
AIエージェントによる購買では、利用者が欲しいものを伝え、条件を満たしたときに買う権限をエージェントに与える。枠組みでは、「Create Intent API」で店舗や予算の上限などの指示と条件を記録し、利用者が本人認証をして、エージェントの記録した内容を承認する。承認された意思には識別子「Intent ID」が付き、条件の大枠を表す「Proof of Intent Token」もつくられる。
このトークンを使うと決済用の認証情報を取得でき、エージェントは実際のカード番号の代わりにその認証情報で支払う。認証情報で買える範囲は、利用者が承認した意思に合わせて絞られる。枠組みの文書によると、Proof of Intent Tokenは利用者が決めて承認した日に期限が切れ、1回限りにも複数回にも設定できる。
同社によると、既存の実装との違いは、承認された意思を、エージェントが購入を実行する前にカード発行会社が受け取れる点にある。Intent IDとトークンは承認後の購入の各段階でも制御に使え、購入の要求が承認の範囲内かの確認を助けるほか、不正の防止や決済の可否の判断、紛争の解決を支えうる。
枠組みは同社の「Agentic Commerce Experiences Developer Kit」で利用できる。開発者向けページによると、このキットの資料を見るには、開発者の情報を提出し、同社と秘密保持契約を結ぶ必要がある。
同社は枠組みの公開で、エージェントによる購買で意思を扱う業界共通の方法づくりに寄与することを目指す。標準づくりで業界と協力する例には、EMVCoと協議してカードを使うエージェントの安全な取引を支える取り組みと、x402 Foundationが進めるインターネット上の決済の標準化への支援を挙げた。
【関連サイト】アメリカン・エキスプレス「American Express Publishes Intent Intelligence Framework for Trusted Agentic Commerce」
【関連サイト】アメリカン・エキスプレス(技術ブログ)「Intent Intelligence: Building Trust in Agentic Commerce」
【関連サイト】アメリカン・エキスプレス(開発者向けサイト)「Agentic Commerce Experiences Developer Kit」









